●●「 World Topics 」◇◇◇[平成10年3月3日]☆No.00002☆●●
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Topics]=====================================================♪=
☆ ___________発行者 所 輝美
☆ ___________住所・〒243ー0817・神奈川県厚木市王子2ー8ー1
☆ ___________E-Mailアドレス:<tokoro@t.email.ne.jp>
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Topics]=♪=
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☆♪☆☆☆☆☆☆[目次]☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪☆
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◇No1.ブラジルアマゾンの釣り◇アマゾンでイシモチを釣る。男のロマン!
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◇No2.◇香港社会保険事情・福祉・雇用のお話◇Everydy
Life in香港のホームペ
ージから
◇No3.お友達になりたい?◇前回はいかがでしたか!夏人ウスキさんの作品です。
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◇◇No.1ブラジルアマゾンの釣り情報◇◇
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◇2回に分けてお送りします◇
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◇◇釣り◇◇
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◇◇ブラジルの淡水イシモチ釣り◇◇
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TXTファイルに付きイラストは載せていません。
文章はすべてオリジナルのままです。
◇第一回◇
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アマゾン水系の川には、日本の海にいるイシモチと全く同じ形をしたコルビーナという
魚が生息している。
アマゾン水系にいる他の多くの魚と同様、昔は海にいたものが陸封されたものと思われ
る。しかし、アマゾン水系にいる数はそれほど多くなく、この魚だけ大量に釣れるとい
うことはない。
この魚をブラジルの南西部、サンパウロ州とミナス州の境を流れるリオ・グランデ川に
作ったダムにサンパウロ電力公社が他の魚と一緒に放流したところ、大繁殖し、ダムで
出来た湖およびこれにつながる川で一年中釣れるようになり、釣り宿も出来、550K
m離れたサンパウロ市からも週末毎に釣り人が大挙押しかけて来ている。
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釣れるのは、20〜30センチクラスが多く、大きいものはまれで、かってコロンビア
市であげた14キロのものが釣竿で釣ったものとしては最大と思われる。しかし20〜
30センチものはとにかく沢山釣れる。4人で3日間滞在し、150キロから200キ
ロ釣ったなどという話はざらである。中には、数十キロの岩塩を持って行き、布袋に入
れて水中に投入するとコルビーナが集まって来ると信じて実行している人もいるが、釣
り人の多くは効果に疑問を持っている。
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このリオ・グランデ川に向かい、私は友人3人と、夜11時、釣り道具、船外機2基、
100、60、40、18リットルのアイスボックスを、シボレーの大型バンに積み込
みサンパウロを出発した。夜通し運転し、翌朝6時ミナス州側のフルタル市に到着、前
週連絡しておいた同市の日本人木下氏を訪ねて状況を詳しく聞くと、今は干ばつのため、
川より湖の方がよいとのことなので、そちらへ行くことに決める。
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まず、木下氏に手配を依頼しておいたエサ(ランバリというカラシン科のの美しい魚)
を買いに行く。ここで200匹買い求めたあと、氷を積み込み、同氏の案内で釣り場へ
向かった。
町はずれからは、舗装されていないデコボコ道15Kmを、途中コブ牛の群れや、パイ
ナップル畑を見ながら走る。40分後に到着したのは以前にダムを作ったため水没した
ところだ。
ここに置いてある木下氏のボート2隻にわれわれが持参した15馬力と25馬力の船外
機をつけ、釣り場に向かう。
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150mの幅でのびている湖の一部を川に向かって約3Km走る。途中、水中に没し枯
れた木が所々に立っている。淡水イシモチの群れが集まり、ポイントだ。右手に枯れ木
の林が見える所まで来ると、木下氏は一番深いと思われる場所の水没した木の近くにボ
ートを止め、「ここから先はあまり釣れないので行かない方がよい。もし釣れない場合
は出発点に向かって戻れ」という。仕事のある木下氏を船着き場まで送り返してから、
教えられた地点にまた戻り、水没している木の枝に船をしばりつけて釣り始める。
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10時。エサのランバリをつけ、木の近くに投入する。水深は約7m。3分も待った
だろうか。ぐぐぐとあたりがあったので合わせると第一号がかかった。引き上げるとほ
ぼ20センチのイシモチだ。オモリを底につけて釣っていると、ポツリポツリと釣れる。
水中から出ている何本もの木の枝の中に投入すると、喰いはよいがたまに魚がかかると
引っかかってしまうことがある。われわれの船の隣の船で釣っている、この釣りではベ
テランのA氏が、「普段はもっと釣れる」というので、30分ほどで場所を変える。ま
ず、岸近くに何十本もの木が水没している所へボートを移動させて釣ってみるが、さっ
ぱりあたりがない。この辺は、水深が3メートル位しかないのでそのためらしい。いく
ら木が沢山沈んでいても深くないとだめらしい。また、細長い湖のまん中あたりのもっ
とも深いと思われる場所の水没木まで移動し、枝にロープをしばりつけてやってみると、
再びボツボツ釣れ始めた。今日はあまり群れていないのか喰いが悪いのか、経験者が語
るような入れ喰いとはならない。それでも、12時までに一隻(二人)あたり18リッ
トルのアイスボックスにほぼ一杯の淡水イシモチを釣り上げた。
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午前の部をきりあげ、昼食のため車の置いてあるボート置き場まで戻る途中、櫂で漕
いでいる日系人のボート…3人乗っている…と出会ったので、ロープで引いてきてあげ
る。中を見ると、淡水イシモチが山のように置いてあり、袋の中には巨大な白い魚が見
えた。これが淡水イシモチと聞いた時にはにわかには信じられなかった。ボート置き場
で袋から出してみると68センチ:5,3キロ、65センチ:4,4キロ、54センチ:
2,2キロ。この日系ファミリーは、サンパウロから来てすでに1週間、このクラスの
イシモチを他に5匹釣っているという。
小型のものは日干しにした他、70、50、40、30リットルのアイスボックスにぎ
っしりしまってあるとのことだ。われわれより成績がよいので釣り方を聞くと、道具は
われわれとほぼ同じ物を使っている。糸は道糸、ハリス共直径0,35m(日本の4.5
バンに相当)、中通しオモリ30gを使用し、ハリスの長さは15〜16センチ。しか
し釣りかたは少し異なり、オモリが底についたら1〜1,5メートル位、また巻き上げ
るとのこと。エサもわれわれの使っているランバリでなく、アフリカ原産の草食魚で、
ブラジル南部の多くの湖に放流されて(この地方の湖にも放された)非常に増えたティ
ラピアを、自分達で湖辺に網を引いて獲って使用していた。
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車の陰で昼食を食べたあと、すごい暑さなのでしばらく休む。日陰でも汗がじわじわ出
てくる。気温は恐らく35度を超えているだろう。
午後またしばらく釣ったあと、湖岸で今日釣れた魚のはらわたを出し、またクーラーに
収納し、町のホテルに向かう。
7時半にホテルについた時は、前夜あまり寝ておらず皆クタクタに疲れていたので食事
もそこそこに全員すぐ寝入った。
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◇◇続く◇◇
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著作権は赤塚さんメールアドレスは
<aka@antares.com.br>
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◇No2.◇香港社会保険事情・福祉・雇用のお話◇
◇◇◇◇Everydy Life in香港◇◇◇◇
著作権者ホームページアドレス
<http://www.hk.nttdata.net/hklife/a9_022.htm>
E-Mail
<nemoken@hk.nttda.net>
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◇香港社会保険事情・福祉・雇用のお話◇
香港社会保険
1997-10-10
-< 社会保険 >-
香港には、社会保険というシステムがない。
英国の属領だったということから、香港の人は「国のシステムに守ってもらっている」
という意識を持つことがなかった。
たとえば、日本であれば(仕組みが破綻しているとはいえ)厚生年金や国民年金という
システムがあるし、医療も(問題だらけではあるが)健康保険でカバーされる。だが、香
港ではこれらのものが国(というか独立した行政区域)のシステムとして存在していない。
サラリーマンの例(公務員等は別)をとってみると、現状レベルでは以下のようになって
いる。
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●労災保険
企業は、社員を労災保険に加入させることを義務付けられている。(保険料は企業が負担)
●医療保険
企業は、社員を医療保険に加入させることを義務付けられていない。したがって、ある企
業が何らかの医療保険に社員を加入させている場合(実際、日系企業ではほとんど加入させ
ているが)、法律面からすれば、これは企業から社員に提供されるベネフィットとなる。
●年金制度
現在のところ強制加入の年金制度はない。自主的に年金制度(Provident
Fundと呼ばれる)
を導入して毎月一定額を企業と社員が積みたてている企業はいくつもあるが、これも、現状
ではあくまでも社員のためのベネフィットである。
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ちなみに、上記の「労災保険」「医療保険」「年金」のいずれも、各企業が直接民間の保
険会社と契約して行うもので、政庁は監督・登録管理のみを行うのみであり、その介入は最
小限に押さえられている。
つまり、労災を除けば「やるもやらないも企業の自由、やる場合は民間企業と契約して、
登録を政府に行う」という方式なのである。(労災にしても、実質的には民間企業任せだが)
ということは、何もしないと医療もカバーされないし、将来の年金もないということにな
る。そう考えると、香港の人が「自分たちは国のシステムなどによって守られていない。
自分でなんとかするしかない」という気持ちになるのも無理はない。属領という性格の地で
は、香港政庁にとって福祉政策の優先度は極めて低かったはずである。
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少し話が外れるが、香港における雇用の話に触れたい。
返還間際の雇用条例改正で、不当解雇に対する罰則が定められた。それまでは、たとえば
1ヶ月の猶予期間を持って「解雇する」と企業側が言えば、それができてしまう世界だった。
今回の改正で、「解雇するには正当な理由がないといけない」ということになり、以前に比
べれば、方向的には徐々に労働者の権利が守られる方向に向かっている。
だが、逆に考えると、まだ現状レベルでは「罰金さえ払えば解雇できる」という見方もで
きることは事実である。当地では「使用者が一方的に規定し、これを労働者にオファーする」
のが基本的なあり方で、労働協約も存在せず、使用者の立場がかなり強くなっている。驚く
べきことだが、企業で働いた場合の時間外手当に関しては、当地の条例には何の規定も存在
しない。つまり、割り増し率、計算式、取り扱い、すべて労使間で取り決めが可能なのである。
システムがいかに企業に有利にできているかは上記のとおりであり、こうした環境を考慮
すれば、「少しサラリーが高い」といえばすぐ別の会社に移る文化も理解できる。香港人は、
平均2年のサイクルで会社を変える。5年も勤務すれば、立派な長期服務者である。最終的
には自分でビジネスをしたい、と考えている人が多い。人に使われているうちは、所詮どう
にもならず、いずれは会社勤めの期間に得た資金・人脈・ノウハウを使って自分でビジネス
をするのが目標なのだ。
ちなみに、香港で会社を持ちたいときは、「シェルフ・カンバニー(転売目的で設立され、
登記のみで実務を始めていない会社。どんな業務にも対応可能なよう、あらゆる業務内容が
登録されている)」と呼ばれる、いわば「パッケージ化された会社」を20万円程度で購入
できる。会社購入後は、設立証明書、法定台帳、株券証書、基本定款、社印、封印など、業
務開始にすぐ必要なものがすべて手
に入る。会社の維持に必要な毎年の会計監査、税務申告、
秘書業務、などには有料代行サービスがあり、政庁に払う登記更新費用も3万円くらいである。
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福祉の話に戻ろう。
実は、近い将来、香港でも「強制年金制度(Mandatory
Provident Fund)」が導入される。
この件は、もう何年も延び延びになってきて、何度も頓挫しそうになったが、あと2年く
らいのうちには導入される見込みである。方式は、やはり民間保険会社が企業から直接請け
負うもので、政庁の介入は監督・管理等の最小限に押さえられる。
これにより、どの企業でもある基準に従って年金制度を導入することが義務付けられる。
労働者は、例外の場合を除き、自分の掛けた保険料の運用結果としての保険金を、65歳に
なってから年金として受け取る。
この強制年金制度では、労働者が転職すれば、転職前の会社での積み立て額が転職先の会
社の年金制度に引き継がれ、65歳まで続くわけだが、今現在企業が行っている非強制のプ
ログラムでは、辞職すると「今まで掛けたお金+運用益」を一時金として受け取ることがで
きるので、彼らにするとこちらの方が嬉しいのかもしれないという考え方もある......。
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社会福祉は、香港の抱える一つの社会問題で、たとえば財産も収入もほとんどない高齢者
は、政府からのわずかな援助で貧しい生活を強いられている。先日のテレビのレポートでは、
香港では上位10%の金持ちの所得が、香港に
おける全所得の40%を占めていると報道さ
れていた。勝者はどんどん勝ち続けるが、敗者は徹底的に落ちてゆくという、まさに資本主
義そのものである。
TVに出ていたお年寄りは、とても狭く古い家に月額家賃2500ドル(約4万円)で住んでい
たが、自分の収入と政府からの援助を合わせても、2000ドル余りにしかならず、何も残らな
いどころか足りないと話していた。60歳を過ぎて街で籠収集の仕事をしている女性も、政
府からの援助は毎月800ドル、籠収集の仕事は、一日やっても20ドルにしかならず、
月額に
しても600ドル、1ヶ月休みなく働いて、計1400ドル(約2万円)しか収入がない。
それでも、政庁は「シリアスな貧困問題は今のところない」というような発言をしてきて
いるが、これはまさに「弱い者は死ね」という、属領という環境下ならではのあり方といえ
る。「自国の国民のことを考える」という、普通の「国」としての政策が採られていたら、
こうはならないだろう。属領としての歴史は、こういう部分で影を落としている。
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だが、徐々にではあるものの、今後福祉面の政策が徐々に強化されてゆくことは確かだ。
ちなみに、ビジネスに携わっている人で、日本のことを資本主義国と考えている人は誰も
いない。日本は実質的には社会主義国であると当地の人間(無論日本人も)は考えている。
(もっとも、昨今は国民の税金負担ばっかり増えて、社会福祉の質は低下しているように映
るが......)
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☆No.3☆「 お友達になりたい? 」☆☆
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カナダ発。夏人ウスキさんの作品です。
TXTファイルに付きイラストは載せていません。
文章はすべてオリジナルのままです。
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お楽しみ下さい。
◇◇・・夏人ウスキさんのE-Mailアドレスは
<navan@istar.ca>
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- イラストと文:夏人ウスキ -
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☆☆「 お友達になりたい? 」☆☆
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やはり、海外で生活するのは日本で暮らしてたやり方と180度違うから、
なかなか思うようにい
かない点も多い。友達作りもその一つである。
こちらには日本人のワーキングホリデーの人や英語を勉強に来てる
学生さんがやたら多くいる(場所によってはここは日本か?と思うほど..)
のだが、私と同じような年齢のお気楽マダムはなっかなか、見当たらない。
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確かに日系人社会は大きいのだが、いるのはかなりオバサン(失礼!)と
15才前後のその娘..で、ちょっと楽しくお付き合いする、というには
難しいところなのだ。現地人と知り合うのはさらにもっと難しい。
なぜならこちらの20代の女性は殆ど、仕事を持っているから
(こちらでは大抵の奥さんは働いている。日本のような三食昼寝付きなんて
夢のまた夢の
話)、日中にお暇な現地人を探すのは全く不可能に近いので
ある。
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それで、「なんとかしなきゃなぁ...」なんて思っていたら、新聞で興味深い
ページを見つけた
。「お友達を作ろうネットワーク」である。
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それは新聞のまるまる一ページにおよそ200人のデータがつらつらっと
簡潔に書かれているものだった。たとえば、「白人、女性、未婚。
身長170センチ、体重60キロ、瞳は緑色、髪は金色。
自己PRはおしゃべりが好きで活動的なタイプ。理想の友達は
何でも話し合えて旅行とか行ってくれる人」みたいに書いてある。
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このコーナーは大きく三つに仕切られている。一つは女性の友達がほしい
男性からのメッセージ、
もう一つはその逆、そして三つ目は同性のお友達が
コーナーである。もちろん、私はボーイ
フレンドは御法度だからとりあえず、
同性の友達が欲しい...と思っていた。
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「ええい、何を迷ってるか!」私は自分で自分を奮い立たせ、記事に書いて
あるよう、とりあえず、電話での申し込みをしてみる事にした。
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申し込みはきわめて簡単(と、書いてある)で、しかも登録するとタダで自分に
マッチする友達の情報をもらえる。手順は、まず、テレフォンセンターみたいな
ところに電話してそれから案内に従って自分の声を吹き込むだけである。
でも、「オペレーターの人が出て、なんだ?この日本人、友達もいないの?」
なんて思われたら恥ずかしいなぁ...なんて余計な事が頭にちらついた。
まずはとりあえず、電話をかけてみた。♪トゥルルルートゥルルルー
(ドキドキドキ...)。♪カチャ、電話がつながった!
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「ようこそ、お友達を作ろうネットワークへ!」ホッ...テープである。
一安心して聞いてると、「あなたは男性ですか、女性ですか、男性の方は1、
女性の方は2を押してください」と早速、質問が始まった。
質問は非常に細かい(個人のデータはしっかり聞かれるが、住所とかは
一切言わなくてよい)。私の身長、体重、年齢に始まり、人種、職業、宗教、
挙句の果てに結婚、離婚歴まで聞いてくる。そして希望の相手のタイプにも
同様の質問が流れた。
別にそんな宗教について話すほどの友達でなくていいんだけどなぁ...と
思ったが、よくよく考えてみれば、お友達から始まる人生の伴侶選びの人
だっているからだろうなぁ...。
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受話器に向かってボタンをピッピッと打ってるのも結構むなしい。
しかしもうちょっとだ、ガンバレ!するとテープの声も漸く、
「これでトーンを使ったデータ入力を終了します」と言ってきた。
ヤッホー、これで私も楽しく過ごせるぞ!なんて思いきや「次にあなたの声を
直接、入力してもらいます。質問がいくつかありますのであなた自身が答えを
考えてピーッという音のあとにメッセージを入れてください」だって。
げげーっ!!そんなぁ、ど、どうしよう...?緊張している間も
なくすぐに質問が始まった。「あなたの外見を説明してください、ピーッ」
外見...ねぇ。そうだなぁ...うーん。予期せぬ質問に戸惑っていると、
「あなたは質問に答えてません。もう一度、質問します.....ピーッ」。
もう、機械に急かされてドキドキハラハラ...。「あ、えっとぉ、私は
髪の毛の色が黒で...」なんか、こういった訳のわからない説明をしたように
記憶している。次に性格(明るいとか外向的とか...)
そして、どんなことを相手に望むか(遊んだり、おしゃべりを楽しもう程度の
ことを言ったと思う)、などの説明をするように指示を受けた。
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「ありがとうございました、以上ですべての登録が終わりました」....
漸くこの長い録音地獄から開放された。それで、このあとどうすればいいのかなぁ?
なんて思ってたら「データの検索結果により、あなたにふさわしいお友達を..
..10...(この間がコンピュータらしい)人、見つけました」と答えてきた。
わおっ、すごいっ!こんなに簡単に友達が見つかるなんて(しかもタダで!)
カナダは対人関係の先進国だなぁ!なんて感激しながら、早速、私のお眼鏡に
適った相手のメッセージを聞く事にした。
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「ハロー、ジェーンです。身長××、体重○○、目はブルーで髪はブロンドの
26歳です」ちょっとかすれた甘い声の女の子だった。
「性格は外向的でわりとのんきな方です。
映画をみるのが好きなので一緒に
行ってくれる人がいいです」うん、悪くない、悪くない。
「あなたから聞いてみたいことはどこに住んでるかって事とどのくらい頻繁に
会ってくれるかって事..」へぇ、ずいぶん熱心な...淋しがりやさんなのかな、
この人。「それと、あなたが体験したバイセクシュアルの話も聞きたいわ」
−−−エエッ!な、何よこれっ!一人目のメッセージが終わり、
祈るような気持ちで二人目を聞くと、
「私はレズビアンです。でも、バイセクシュアルの方もOKです」
げげげっ!サーッ、
血の気が引くとはまさにこのことか?次も、その次も、そのまた次も
同じような言葉が飛び交っていた。
ここも異性のお友達作りと同じような...
同性を愛する人の為のお友達コーナーだったのかぁぁぁぁぁぁぁ!
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そのあと、私が慌てて自分のメッセージを消したのは言うまでもない。
でも、日本だってよく雑誌
とかに「お友達になりましょう」っていうコーナー、
あるじゃない!あれ、みんな、同性対象よね
ぇ!
それで純粋にフツーのお友達になってお手紙を書きあうんだよねぇ?....
なんでそういう
考え、こっちの人は持ってくれないのかしらっ!!
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かくしてこの画期的なお友達作り計画は見事に失敗に終わってしまった。
フーッ...なかなか、文化の違いって難しいね、ホント...。
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著作権 by 夏人ウスキ
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◇◇次に続きます。お楽しみ下さい。◇◇
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◇御必要無ければ削除して下さい!◇
◇新聞に対するアドバイスをお願いいたします。メールお待ちしております◇
<tokoro@t.email.ne.jp>
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☆ ___________発行者 所 輝美
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