1月24日カルカッタにて

私は目覚めてから小さな列車の窓から外を眺めている。
どこもでも見渡す限りの水平線。空気全体がよどんでいるインド。太陽を7時までは肉眼で見続ける事ができた。太陽は大きくオレンジ色になぜかセピアカラーに全体の景色を染めている。ダージリンで見たあの太陽とおまえは一緒なの
カルカッタには定刻に着いた。
忙しいソナムはすぐにでも彼の店に行かなければ、私は田中さんとカルカッタの日本山妙法寺に向かう事にした。
妙法寺で朝食を食べていると石山さんから電話が入った。

朝7時(インド時間)太陽 太陽が上がってもセピアー色 カルカッタの路面電車

「ソナムの店にいるから来るように」
田中さんに店まで案内してもらう。
ソナムの店はニューマーケットの中で宝石店を開いていた。

ソナムのショーウインドー ソナムの店 ショーケースの宝石

石山さんに会えた。
「スーから連絡が無いと言って心配していたよ、連絡した?」
「ラジギールとダージリンから電話したから大丈夫」私
「これからわたしの知り合いの所へ連れて行くから」石山さん
インドの親友だそうで、現在はカルカッタで一番の醤油屋さんだそうです。中国人で琴さんの友達の家でです。

右がご主人、左はミキコさん 大変豪華な中華料理です。

そこには石山さんの友達がすでに来て部屋で談笑していました。(ご主人がカルカッタの石山さんの友達に連絡をして集めてくれていたらしい、石山さんは「この気配りがうれしい、私にはナイショなんだよ、いつも」
カルカッタで日本からボランティア活動に来る人のお世話をしている石山さんの友人のミキコさんと食後、マザーテレサと死を待つ家の話と最近の日本の若者の変化(後片づけや食事の仕方などなど)の話をしている。
「マザーテレサはお金を寄付できるが、死を待つ家の方はお金は受け付けないので、必要なものを届けている。米とか注射器とかをね」
「私は個人的に死を待つ家の方が好きさ、それにしても今の日本の若者は・・・あまりにも自分勝手!」
ミキコさんのお話です。

ミキコさんと話をしていて、私達はあまりにも自己中心的になってしまっているのではないだろうか。私もです。
ここのご主人のような石山さんに対する気配りは私達はもう忘れてしまったのかも。

ソナムは店の近くにアパートに住んでいます。そのアパートと同じ棟のホテルに泊まります。
ソナムの店は建物全体がマーケットの1階の人通りの多いところにありいつもお客が耐えません。
店はお姉さんと奥さんとお母さんが使用人を使って切盛りしています。良い水晶を見せてもらいました。

194gのクリアーな水晶 チベットマントラの水晶47g スリーヤントラ左は真上ら覗くと
文様が浮かび上がる仕掛け
1608gの大きな
仏像(水晶)

194gの大きな水晶球はのぞいていると不思議な気持になってくる。

カルカッタの街は石山さんは10年前と変らず変化の無い町だそうで、変った事といえば企業がストライキの多いカルカッタを避けてデーリーやボンベイに移ってしまって電気事情が良くなり停電が少なくなった事と車が新しい型が街に走り始めた事ぐらいで変わり方は他のインドの街に比べると変化が少ない街だそうです。
「夜の町がみたいな」私
「夜の町を見せて上げる。今の明るい時なら(PM3時頃)大丈夫だから」石山さん
興味津々の私は石山さんの後に着いていくと、そこはマーケットに変わっていた。
「この辺は昔は派手なサリーを身につけ濃い化粧をした少女達が今ごろの時間から客引きをしていたが街の内部ではカルカッタも変わっているんだなー」
そのカルカッタの街

八百屋 金物や 油屋(量り売り)
雑貨屋 正面がソナムのアパート 眼鏡屋さんガラスを
溶かして作っている

ソナムがアパートの前の回教徒のレストランに連れていってくれた。
スパイシーな香りで満ちている店内はシシカバブー、チキン、バターナン・・・・。
炭火焼きのチキンとナンを頼んでもらった。
「ソナム、どうして食べないの」
「ソナムは1日置きにベジタリアンで今日はベジタリアンの日だから食べない、気にしないで食べて」
私のためにありがとう。

1月25日カルカッタからデーリーに向かう