← List


中村雅楽探偵全集5 松風の記憶
(創元推理文庫)



松風の記憶

朝やけ
遺声
文化祭
楽屋
早春
当太郎
母と娘
写真師
研究生
初恋
法事
双面
白き死
アルバム
句会
楼門


第三の演出者
まえがき
一、加倉井瑠璃子の話
二、竹野悠太郎の手記
三、松田きさの話
四、佐伯貞夫の話
五、黒木早苗の話
六、湯浅はつ子の話
七、中村雅楽の推理
あとがき


中村雅楽エッセイ    戸板康二
  • 探偵小説のたのしみ(河出書房『探偵小説名作全集』月報3 昭和31年7月)
  • わらじ一足の心(日本経済新聞「ワラジ一足の弁」改題 昭和35年1月27日)
  • 自分のペースで(直木賞受賞のことば「オール讀物」昭和35年4月)
  • 直木賞直後(「宝石」昭和35年3月)
  • 三人の雅楽と竹野(「日本探偵作家クラブ会報」152号 昭和35年5月)
  • 老優中村雅楽(東都書房『日本推理小説大系』第10巻月報 昭和35年11月)
  • 自選の言葉(「別冊宝石」110号 昭和37年2月)
  • 十一日会のパーティー(処女作特集「宝石」昭和38年4月増刊)
  • 本居さん(西日本新聞 昭和37年3月16日)
  • あたたかい微笑(「推理小説研究」1号 昭和40年11月)
  • 狂女(「潮」昭和43年3月)
  • ダブル・キャスト(民藝の仲間 昭和44年1月)
  • 自他に対する興味(講談社『江戸川乱歩全集』月報7 昭和44年10月)
  • ほくろ(「民主公論」昭和45年8月)
  • 乱歩さんの速達(私の処女作「別冊文藝春秋」 昭和46年2月)
  • エラリイ・クイーン(早川書房『世界ミステリ全集3』月報7 昭和47年8月)
  • 執筆五分前(「別冊文藝春秋」昭和48年3月)
  • 録音録画以前(電波新聞 昭和48年12月21日)
  • 江戸川乱歩さんのこと(筑摩書房『昭和国民文学全集18』月報 昭和49年3月)
  • 短冊(「雲母」昭和53年3月)
  • 両先生の共演(「推理小説研究」14号 昭和53年5月)
  • 江戸川乱歩(「わが先人(19)」『中央公論 歴史と人物』 昭和54年7月)
  • いろんな中村雅楽(「ルパン」「いろいろな中村雅楽」改題 昭和56年7月)
  • ぜいたくな夜(「探偵随想」43号 昭和55年9月)
  • 濡れた郵便(「ポスト」 昭和55年6月)
  • 東京新聞と私(「綜合ジャーナリズム研究」 昭和59年10月)
  • 直木賞回想(「オール讀物」 昭和60年11月)
  • わが処女作(「小説新潮増刊」 昭和61年8月)
  • 乱歩さんと私(江戸川乱歩推理文庫16『黒蜥蜴』 昭和62年9月)
  • 桂林のらく書き(「送金手帖」 平成元年3月)
  • 江戸川乱歩の好奇心(昭和人物誌1「オール讀物」 平成3年8月)

徳間ノベルズ版『松風の記憶』あとがき  戸板康二
講談社文庫版『松風の記憶』後記     戸板康二
講談社文庫版『松風の記憶』解説     小泉喜美子

創元推理文庫版解説    権田萬治
創元推理文庫版編者解題  日下三蔵


中村雅楽探偵全集5


創元推理文庫(Mと-2-5)

東京創元社
2007年11月30日発行
652ページ 1300円+消費税

装幀:犬田和楠

ISBN:978-4-488-45805-8

カバー紹介:
巡業先の広島の古刹で急死した歌舞伎俳優・浅尾当次。当日、修学旅行でそこを訪れた仲宮ふみ子は、数年後、当次の長男・当太郎と運命的に出会う。その出会いがもたらす事件に、雅楽はどう対峙するのか──『松風の記憶』。小劇団で起こった不思議な事件と、竹野記者の手記から雅楽が導き出す鮮やかな推理──『第三の演出者』。雅楽ものの2長編に、充実のエッセイも併録した最終巻。

解説:権田萬治
編者解題:日下三蔵