ち り か ら こ ろ と、ちってしまいそうなこと    

                    

3月                        HOME

 

 

もらったもの

すみれに クッキー

布の猫

むらさきの靴下

ふきのとう

心も一緒にもらった

 

失くしたもの

てぶくろ 片ほう

ポットのふた

銀のスプーンに

コンタクトレンズ

ことしはでない山椒の芽

 

心はちゃんとおいてった  

/28

 

 

 

「私たちの太陽は、

銀河系の中心から約2万8000光年のところにある

平凡な星の一つです」

 

まあ、それではまるで

木幡のような

木幡は私が住んでいる平凡な街です

3/25

 

 

 

淡い空に雲が

風が陽ざしと溶けあって

ふんわりしている

 

気持ちいいね

うーん、と背のびしたいね

赤ちゃんなら ぶぶぅといって

あの雲をつかもうとするよ   

3-24

 

 

 

星をぬって走る電車に

そしらぬ顔で

座っているのは

銀河宇宙をひた走るたった一つの船に

何億年という時間の中のたった今

約束して乗り合わせた人々 

 

だから

降りるときには

黙って挨拶をかわします

またお会いしましょう・・・

3-18

 

 

 

もう 寝ようか 

と いう時になって

 

不良のように

ドアを肩で押して 出てゆく

 

それが

猫街の入り口の

回転ドアでもあるかのように      

3-13

 

 

 

流れに 

ついてゆけないよ

 

きのう 

きょう

あした、が

止まっている

木の橋の上に

3-12

 

 

 

3+3+3=9

3×3=9

√9=3

 

3が蝶のように

9にとまる日

私の誕生日

「博士の愛した数式」っぽく 3-9

 

 

 

Hey Jude ・・・

ポケットに

貧しさと夢

雑踏の街を

 

na na na na na na na ・・・

コートを蹴って歩いた

私たちの

テーマソングだった

 

na na na na na na na ・・・

まだ終らない

神戸で3-6

 

 

 

3月、春の内気な次女

思っていたより

ふつかも早い出番に

準備不足です

 

2月って いきなり終るでしょ

私は3月に同情しています

寒い3 3-2

 

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