西武2000系電動車 住友FS372A

モハ2103 1977-4-2 上石神井車輌管理所

1969年製造開始の101系より採用された住友金属製の車体直結形空気バネ(「スミライド」)台車。以後、5000系特急車、701系クハ1701形などの更新にも用いられた。2000系シリーズにも全面的(一時期試作台車を履いた車もあった)に採用された。現在でも、文句無しに西武の最大勢力である。軸箱支持方式は、平凡な「擦り板」方式である。この隙間管理さえ適正に行われていれば軌道状態に関係なく、非常に良好な乗り心地を示す。「軸バネ」は硬く、「枕バネ」は柔らかく、の基本を忠実に守った傑作である。2000系からは、軸受けが密封式になり、主電動機が変更された関係で電動台車(付随台車はFS072)のみ、形式の末尾に「A」が付いた。

ここでは、新製出場当日の2000系第二編成の台車の初々しい姿を、24ミリレンズによる大胆なアングルでお目にかける。車体に直結した空気バネ、高さ調節弁、ボルスタアンカ、軸箱支持構造、ブレーキシリンダ〜テコ〜シュー、溶接構造等が良く判る。やはり、灰色に塗られた台車はいいものである。


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