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くりはら田園鉄道
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 その折り返し(第6列車)は鶯沢駅近くの二迫川の橋梁で撮影。すぐ北側では新しい道路橋を建設中で、地図にない思わぬ障害物の出現に少々焦るが、何とか鉄道橋に重ねてごまかす。

二迫川を渡る


丘陵を行く
 鶯沢を少し過ぎたあたりは、なだらかな丘陵となり、なかなかいい感じなので、第5列車はそこで撮影。
 ただ、丘陵らしさを表現する力量に乏しく、できあがった写真は、何の変哲もないものになってしまった。

 撮影後、ふと道路際に『マインパークまで4キロ』という看板を見つけ呆然。
 というのも、第5列車を撮影したのが9時15分頃で、その列車は細倉マインパーク前に9時23分に着き、10時6分に第8列車として折り返す。実はその列車に乗る予定で、そうしないと仙台での仕事の待合せに遅れてしまうのである。つまり、あと約50分で4キロ歩かねばならない、ま、間に合うのか・・・?
 バスという手もあるが、第5列車を撮る直前に行ったばかりである。何というダイヤを組んでいるんだと八つ当たりしてもしかたない。観念してひたすら歩く、歩く歩く。
 地図を片手に歩き続けて約30分、えっ?地図をどう見ても、もうすぐ駅なんだけど、と思った頃、旧細倉駅の駅舎が見え、そのすぐ先の細倉マインパーク前駅に到着。考えてみたら、マインパークは駅からまだ1キロほど奥にあるので、歩いたのは実質3キロくらいだったのだろう。何はともあれ、歩きとおせた。体力の衰えを感じていたが、ちょっと自信を取り戻す。
 早く着いたおかげで、駅前で保存されている機関車ED20などを見る余裕もできたのであった。

ED20



石越駅
 無事第8列車に乗り込み、一気に石越へ向かい、10時50分定刻に到着。こうして、くりはら田園鉄道の短い旅を終えたのであった。

 その後、仙台へ戻り、仙石線に乗換え、集合場所の某駅で部下と落ち合う。
「少し時間が早いので現地まで歩きましょうか」と部下が言う。
「冗談じゃない、もう散々歩いてきたんだ」と思わず怒鳴ってしまい、事情を知る由もない部下がたじろいでいる。
「いやすまん、歩こうか(トホホ)」
 最近、健康管理のため万歩計をつけているのだが、この日の記録は最終的に26,933歩。これは1日の最高記録であるが、当分破れそうもないというか、超えようという気力は起きそうにない。

【2006年11月現地、2007年2月記】
<再訪編>につづく。
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