詰将棋おもちゃ箱パズル詰将棋
パズル展示室 No.49 やよいさん
パズル詰将棋
パズル詰将棋
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
桂の消し方 30手台

パズル展示室No.49 やよい

初形で目立つ4枚の桂。 69香、57香、58馬の利きを邪魔しています。 この桂をどうやって消去するかが本作のテーマです。

まずは32桂成、同玉とすれば、56桂や36桂で王手できるようになりますが、どちらからいくか。 41のと金が浮いているので、44桂左では41玉で逃れ。 41玉のとき14馬を可能にするため、44桂右からいく必要があります。

  32桂成、同玉、
  44桂右、22玉、32桂成、同玉、

44桂右に41玉は14馬がありますし、43玉には76馬、54合、53銀成以下なので、22玉と戻る一手で、32桂成で桂消去できます。

さて次は同じように56の桂も消去したいところですが、すぐに44桂といくと43玉と逃げられ、76馬に44玉と桂を取られて失敗。 この順への対策が必要です。 それが、14馬から25馬で43を塞ぐ順。 こうしておけば43には逃げられないので、予定通り56桂を消去できます。

  14馬、43玉、25馬、32玉、
  44桂、22玉、32桂成、同玉、

最後に68桂を消すには玉を44に呼ぶ必要があります。 そう、14馬、43玉に44歩とたたけばいいですね。

  14馬、43玉、44歩、同玉、
  56桂、43玉、25馬、32玉、44桂、22玉、32桂成、同玉、

ついに69香の利きも通って、ここからは馬を活用して収束します。

  14馬、43玉、53銀成、同玉、54歩、44玉、45歩、同玉、
  23馬、44玉、34馬 まで37手

作者 「四桂を同一地点に連捨てする手順で、最後の桂を捨てると69香の利きが通って収束に至ります。 36桂と56桂のどちらを先に捨てるか、14との入手タイミングはいつか、多少パズル風味のくるくるかと思います。」

くる展orパズル展向けの投稿でしたが、くる展だと読みとばして誤解する可能性もあるので、くるくる風味のパズルということでパズル展で出題させていただきました。

それでは、みなさんの感想を。

Estalightさん:
馬を動かす手に少し手間取りました。
蛇塚の坂本さん:
桂が香や馬を邪魔しているのが、綺麗に捌けて気持ち良い。
山下誠さん:
馬と香の利きを開放するために桂馬が次々に敵陣に飛び込んでいく。 なかなか面白い構成。
名越健将さん:
4桂、見事に消えました。 最終手に気付けば解決する。
松崎一郎さん:
軽やかに跳馬の大会(一段跳び、二段跳び、三段跳び!)。
たくぼんさん:
全ての桂を44〜32に成捨てるとは恐れ入りました
小山邦明さん:
14馬の飛び出しを活かした桂馬消去の手順が見事。
おかもとさん:
桂跳ね、二段跳ね、三段跳ねで桂馬が消えていく。
池田俊哉さん:
最終的には69香の筋を通したいが、まずは58馬の活用を目指し ついで68桂を動けるようにする、という消去順が順に決まって行くのが良い、難しくなく楽しめるところも好み
ootanowatasi67さん:
見事な桂馬の活躍!
森田正さん:
4枚の桂の消し方、見事です。

14馬〜25馬が抜けた33手解。 惜しい。

占魚亭さん:
桂跳ねが可能になる局面になるようアシストする馬の王手がアクセント。

パズル展示室No.49 解答:12名 正解11名

  池田俊哉さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん  名越健将さん
  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。