パズル展示室、最初の出題は岩俊二さんの角と銀のパズル。 無防備で逃げるしかない玉に対し、角銀6枚と圧倒的に優勢な先手陣ですが、角と銀なので、スルスルかわされそう。
さてどう追い詰めるか、という問題です。
最初は38銀から入るしかなさそう。 26玉には35角成があるので16玉と逃げます。
25銀、同玉、35角成と馬を作るのは15玉と逃げられて続きません。
ここは27銀と捨てるのがうまい手。 同玉なら49角から35角成を見ています。 初形で49銀は実はジャマ駒だったんですね。
15玉に26銀の追撃。 これも同玉なら35角成。 14玉と逃げます。
38銀、16玉、27銀、15玉、26銀、14玉、
ここで25銀などでは13の角を取られて続きません。
取られる前に24角成と捨てて、33銀不成と網を絞るのがいい手。
24角成、同玉、33銀不成、14玉、
33銀不成に13玉なら、23銀成から34銀と角筋を通して簡単。
14玉なら23銀不成とされても13玉できわどく詰みません。
ここからは67角の活用を狙って、銀の入れ替えパズル。
25銀上、15玉、24銀引、26玉、35銀、15玉、24銀直、16玉、
25銀、同玉、34銀左、16玉、25銀、同玉、
これでようやく67角を世に出せます。
34角、14玉、23角成、25玉、34馬、14玉、
24銀がなければ1手詰。 消去しに行きましょう。
23銀不成、15玉、14銀成、同玉、24馬 まで35手
角銀のやりくり。 6枚中4枚を捨てて、角銀2枚で見事追い詰めました。
手順の中で49銀の動きと42銀の動きに色を付けてみました。 49銀は38、27、26、25、24、23、14、そして42銀は33、44、35と大活躍しているのがよくわかりますね。
作者「全王手が斜め駒(角銀)という趣向ですが、暗算で解ける「くるくる」といえるかどうか。」
くるくる展示室への投稿でしたが、全王手斜め駒といっても繰り返し趣向ではないので、くるくるには不向き。 手順全体が入れ替えパズル的な雰囲気があるので、新設のパズル展示室で出題させていただきました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- コミカルな銀の動きが素晴らしい。
- ほいさん:
- 銀がよく動き綺麗に捌けました。
解答書くのが難しい。間違いそう。
- 長谷繁蔵さん:
- 42銀が大活躍 ややこしいパズルでした
- S.Kimuraさん:
- 銀の動きが複雑で難しかったです.
- 占魚亭さん:
- 49の銀がずずずっと進出。なかなか楽しいパズルでした。
- 池田俊哉さん:
- 上下の2枚銀で形を作って邪魔になった2枚銀を消去と言う構成が良い
- 井上順一さん:
- うまく局面がほぐれるものと感心する。
- 隅の老人Bさん:
- なるほど、解けて判った銀の組み換えパズル。
- 鈴木康夫さん:
- パズル展示室という新コーナーの意味が分かる作品ですね。
- やまかんさん:
- エースストライカーは49の銀
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