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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.487 りらっくすさん

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
積み崩し 30手台

くるくる展示室No.487 りらっくす

出題コメントの「積み崩し」とは、複数の駒を打っていって、それを後で全部捨てる手順。 といっても、とっかかりがなくて、何を打っても取られてしまいそうですね。

歩は二歩でたたけないので金を打つ一手で、2筋に玉を呼べば26飛と角が取れます。 23金、同玉、26飛、同龍、同香、24歩合では持駒は多いものの逃げ道も32、34、14と広すぎてだめそう。 22金からはいるのがいい手で、今度同玉なら26飛、同龍、同香で、32から逃げだすのは21角、41玉、42金、同玉、43金で捕まります。 23合も31角で簡単なので、24歩と中合して、同香、13玉と逃げるのが最長ですが、15飛以下。

ということで、22金には13玉と逃げる一手で、積み崩しが始まります。

  22金、13玉、23金打、14玉、24金打、15玉、25金打、16玉、

16まで呼べば26飛と角が取れて、17玉に18歩、同龍でやっと29香の利きが通りました。

  26飛、17玉、18歩、同龍、

ここからは怒濤の連捨て!

  16飛、同玉、
  15金、同玉、14金、同玉、13金、同玉、12金、同玉、

途中で逃げたらどうなるの? 例えば12金に14玉だと、16香、同龍、15歩、同玉、24角、14玉、13金まで。 この筋があるので、全部取るしかないわけです。
12金に同玉でも、同じ筋で収束に向かいます。

  14香、同龍、13歩、同龍、21角、11玉、12歩、同龍、
  同角成、同玉、22飛、11玉、21飛成 まで35手

最後13玉は23飛成まで。 こちらも正解です。

作者「四金&飛の積み崩しです。 趣向自体はくるくるNo.128(原島利郎作)の変形ですが、連続で捨てられるのが面白いと思いました。 2手目の変化が難しくてすいません。」

くるくる128(右図)は、16金、同玉、17歩、同馬、の要領でお供連れの趣向で、 今回のりらっくすさんの作品は単独で金を連捨てするのがおもしろいところ。 四金連打はよくみますが、それを全部連捨てするのははじめてではないかと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
ヒント通りの手順。 捨て駒が多くて、解後感は、かなり良かったです!!!
蛇塚の坂本さん:
収束が、居座った香と敵飛からなる龍で詰みとは凄くスッキリした清涼感の有る積み木崩しだ?
山下誠さん:
玉が1筋を往復する仕組みがよく出来ている。
占魚亭さん:
軽快で心地よい積木崩し。
小山邦明さん:
面白い端の筋での玉の追い方で楽しめました。
松崎一郎さん:
打った金を全て詰み崩すとは意外!。
池田俊哉さん:
持駒豊富とは言え初手22金は打ちづらい。 四金連打から四金を捌いて一往復だが、そこかしこの変化もあって楽しめる
おかもとさん:
ヒントの通り積み崩しの手順だが、初手が捨駒なのはポイントが高い。
ootanowatasiさん:
2手目同玉の変化が読み切れた後は、気持ちよく詰めることができました。

くるくる展示室No.487 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  ootanowatasiさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。