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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.416 ぬさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
最初と最後は限定 80手台

くるくる展示室No.416 ぬ

ちょっとごちゃごちゃした初形ですが、38地点に着目すると、と金や歩香がたくさん利いていることがわかります。 38で1枚ずつはがすはがし趣向を連想させる配置ですね。

65とが浮いているので、初手は66飛か55飛。 55飛では46玉でダメなので66飛でしょう。 47玉に56角と打ってみると、持駒に桂があれば38桂、同x、同角と空き王手で取ることができそうです。 どこかで桂が入手できないでしょうか。

  66飛、47玉、

とりあえず歩が取れるので67角と空き王手してみます。 47玉と逃げるのは56角、46玉、47歩、同と、67角で簡単。 56に捨て合する一手ですが、香合など頭に利く駒なら、47歩、同玉、56角、46玉、47香、同と、67角。 桂合しかありません。 ということで桂が入手できるので、38桂からはがす手順が実現できそうです。

  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同と右、同角、45玉、

38桂はいろいろな駒で取れますが、48とを残しておくとあとで47歩と打たれてしまうので、最初は同と右と応じて48とを消します。 2回目以降はどれで取っても同じですが、香を取られると収束になってしまうので、36香で取るのは最後の回です。

  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同と上、同角、45玉、
  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同と寄、同角、45玉、
  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同歩成、同角、45玉、
  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同と、同角、45玉、
  56角、46玉、67角、56桂合、47歩、同玉、
  56角、46玉、38桂、同香成、同角、45玉、

香を入手できたところで収束に入ります。

  56角、36玉、47角、27玉、26飛、同玉、
  37金、15玉、16香 まで83手

56角に46玉は67角、47玉、48香まで。 36から27に逃げますが、飛を切ってとどめをさします。

作者 「持駒変換を含むはがしです。 はがす順序は最初の48とと最後の36香以外、ほぼ順不同です。 最初の56桂合の意味付け(歩があるとすぐ詰むので桂に変える)と2回目以降の意味付け(歩合ができれば不詰でできないので桂合)で違うのが面白いと思います。」

歩を捨てて合駒の桂を取り、その桂でと金をはがして歩を手にいれる。 持駒を歩から桂に変換しながらと金をはがすおもしろいはがし趣向でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

中沢照夫さん:
38でのはがし趣向。 収束もすっきり。
蛇塚の坂本さん:
飛と角と桂の連携が面白い。
山下誠さん:
打歩詰回避に香を入手する目的の剥がし趣向。 シンプルが売り。
あいうえおさん:
とてもではないですが、暗算ではできず、決して易しくありませんでした(そもそも正解かどうか確信がありません)。

くるくるとしては、ちょっと難しすぎたかもしれませんね。 最後変化別詰でしたが、展示室は解答競争ではないので、変化別詰も原則正解として扱います。

S.Kimuraさん:
初手が苦労しましたが,と金をはがしていくのは気分が良いですね.
小山邦明さん:
桂合と桂捨てを繰り返して玉方の駒をうまく崩す手順だと思います。
占魚亭さん:
呼び出し剥がし。 コンパクトな構図で、上手くできていると思います。
おかもとさん:
桂合を入れたはがし趣向。 いろいろ発展できそう(くるくるじゃなくなるけど)。
嵐田保夫さん:
見事な角の切り返しを実現させるしつこいまでの3八桂が印象に残る。
金少桂さん:
持駒変換×と金はがし。 狭いところで高級趣向が展開されるのが驚き。
池田俊哉さん:
最初は47の効きをなくすため「同と右」、最後は桂を打たせないための「同歩成」なんですね、なるほど。 まぁ途中が非限定なので×にするのはかわいそうかな...

最後は同香成ですね。 展示室では最終手と手数だけでOKなので、非限定はそんなに気にならないかも。

浜野乙三さん:
12手×6は何とかわかりましたが、その先27玉を見落として80手台にならず難航しました

くるくる展示室No.416 解答:12名 全員正解

  あいうえおさん  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  中沢照夫さん  浜野乙三さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。