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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.158 岩田俊二さん
くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

どこで詰むかな。 40手台


盤面8枚のパラッとして涼しげな形。 初手はどこから飛車を打つか。
25飛、46玉、16龍、57玉、56龍、48玉・・・
33飛、46玉、36飛成、57玉、56龍、48玉・・・
潜られると届かないので、上から押えるしかなさそうです。
36飛と打てば、45玉、34龍、55玉、56飛と、飛龍追いの趣向が始まります。

  36飛、45玉、34龍、55玉、
  56飛、65玉、54龍、75玉、
  76飛、85玉、

続けて74龍とすると、95玉で、75には桂が利いているので失敗。
ここは86飛と折り返します。

  86飛、75玉、84龍、65玉、
  66飛、55玉、

ここも64龍とすると、45玉で続きません。 もう一度筋をずらします。

  56飛、45玉、54龍、35玉、
  36飛、25玉、34龍、15玉、

1往復してそろそろ収束かと思いきや、今度は縦の飛龍追いが始まります。

  35飛、16玉、25龍、17玉、
  37飛、18玉、

ここも27龍とすると、19玉で39には桂が利いています。 横のときと同じように段をずらしましょう。

  38飛、17玉、28龍、16玉、
  36飛、15玉、26龍、14玉、
  34飛、13玉、

勢いで24龍は12玉でダメ。 ここからは3手詰です。

  15龍、23玉、14龍 まで43手

飛龍追いの趣向は江戸時代からいろいろ作られています。
本作は少ない駒数で、中段での横往復、そして右側での縦往復を実現したところがアピールポイント。
詰上りを見ると、14龍が初形の位置に復元しています。
じつは龍だけではなく玉以外はすべて復元して詰上りというのが元々の作者の狙いでした。 駒数がちょっと多いので本図での出題となりましたが、「40手以上かけて玉が移動しただけ」の図もここで紹介します。 あわせてご鑑賞ください。


棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

ほいさん:
横の運動から縦の運動へ!おいかけっこがテーマか。
K.Komineさん:
横追いがいつの間にか縦追いに転化。
S.Kimuraさん:
玉方の桂馬2枚のお蔭で,手数が随分と延びるのですね.
占魚亭さん:
2枚飛車が縦横無尽の活躍。
嵐田保夫さん:
詰むけどちょっと詰まらない。
凡骨生さん:
2丁飛車の威力マザマザ。
きたさん:
簡単な形ながらうまい機構。
龍がもとに戻るのも面白い。
池田俊哉さん:
47桂に気付かず短く終わらせるところ、危ない危ない。
横縦の折り返しが楽しい。
やまかんさん:
序盤は面白い追いかたで大体予想通り。最後は意表を突いた追い方だったが、余詰順っぽい感じ。
堀米隆朗さん:
自分は40手台の問題が解けたのは初めてなので、正解かどうかは別にして、面白かったです。

お見事、正解です。 くるくるは手数が長くても大丈夫。 それだけ長く楽しめると思って挑戦してください >みなさん。

隅の老人Bさん:
横這いばかりと思っていたら、アレマア。
ここら辺りは山家ゆえ、紅葉があるのに雪が降る。
鈴木康夫さん:
飛「行くぜ相棒」竜「がってん承知」
渡辺さん:
36飛、・・・ 34龍、15玉、以下上に追っても下に追っても僅かに詰みません…。
何か工夫が必要なのか最初から誤りなのか。

惜しい、ほとんど詰んでました。


くるくる展示室No.158 解答:12名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  きたさん  K.Komineさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  ほいさん  堀米隆朗さん
  凡骨生さん  やまかんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。