21歩成からのと金追いが見えるところ。 27と、18玉に58飛で詰みそうですが、19玉と逃げ、18飛に29玉とかわして逃れています。
この順がだめなら、22と、13玉に83飛成とこちらから王手。 持駒なしなので、73桂とここで合駒するしかありません(73香は同龍、同桂、15香)。
香筋が止まったので、23と、14玉に74龍と追撃。 64桂か44桂の選択ですが、64桂だと次に75龍のとき合駒に困るので44桂が正解です。
と金で追いながら、龍の王手に2枚の桂が跳ねて合駒する構図が見えてきました。
21歩成、12玉、
22と、13玉、83飛成、73桂、
23と、14玉、74龍、44桂、
24と、15玉、75龍、65桂、
25と、16玉、66龍、56桂、
26と、17玉、67龍、57桂成、
27と、18玉、58龍、同成桂、
28と、19玉、18金 まで29手
最初に読んだ順と違って58龍なので取るしかなく、18金打まで予定通りの詰上り。
- 作者:
- 2枚の桂が交互に連続移動合をしていくのがねらい。
龍が桂の陰に入りながら質駒の金に近づくところが面白いと思う。
同様な機構で角で移動合する図は前例(相馬夢竜 風ぐるま1953年2月)がありますが、2枚桂が交互に移動合するのは本作が初めて。 11玉から19玉まで一直線に移動、その間に龍と2枚桂のコミカルな動きが入るおもしろい趣向でした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 池田俊哉さん:
- 龍の利きを連続して止めるにはどうするか、と少しパズル風味も?
パズル展示室でもよかったかも。
- 凡骨生さん:
- 桂が取れないもどかしさ。
- 上田大輔さん:
- 玉、と金、竜、桂馬の4つの駒がひとつの流れを作り、最後に金で締める。いいですね。
- 隅の老人Bさん:
- これだけ桂を跳ばせれば、嬉しくなります。
初形と最終図の王の位置も妙、面白い。
- 占魚亭さん:
- 金の取り方に手間取りました。
飛ですぐ取れるのを龍で取るため大回り。
- 嵐田保夫さん:
- 桂の三段跳ねも及ばず。
- S.Kimuraさん:
- 18桂馬の意味が最後にやっと分かりました
57桂成のところ57金移動合の変化を早く詰めるためですね。
- 長谷繁蔵さん:
- 上手い上手い
44桂か64桂で考えて銀も取りに行った
銀を取ると金が取れなくなって失敗。 |