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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.150 岩田俊二さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

受方は持駒なしです。20手台


21歩成からのと金追いが見えるところ。 27と、18玉に58飛で詰みそうですが、19玉と逃げ、18飛に29玉とかわして逃れています。

この順がだめなら、22と、13玉に83飛成とこちらから王手。 持駒なしなので、73桂とここで合駒するしかありません(73香は同龍、同桂、15香)。 香筋が止まったので、23と、14玉に74龍と追撃。 64桂か44桂の選択ですが、64桂だと次に75龍のとき合駒に困るので44桂が正解です。

と金で追いながら、龍の王手に2枚の桂が跳ねて合駒する構図が見えてきました。

  21歩成、12玉
  22と、13玉、83飛成、73桂
  23と、14玉、74龍、44桂
  24と、15玉、75龍、65桂
  25と、16玉、66龍、56桂
  26と、17玉、67龍、57桂成
  27と、18玉、58龍、同成桂、
  28と、19玉、18金 まで29手

最初に読んだ順と違って58龍なので取るしかなく、18金打まで予定通りの詰上り。

作者:
2枚の桂が交互に連続移動合をしていくのがねらい。
龍が桂の陰に入りながら質駒の金に近づくところが面白いと思う。

同様な機構で角で移動合する図は前例(相馬夢竜 風ぐるま1953年2月)がありますが、2枚桂が交互に移動合するのは本作が初めて。 11玉から19玉まで一直線に移動、その間に龍と2枚桂のコミカルな動きが入るおもしろい趣向でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

池田俊哉さん:
龍の利きを連続して止めるにはどうするか、と少しパズル風味も?

パズル展示室でもよかったかも。

凡骨生さん:
桂が取れないもどかしさ。
上田大輔さん:
玉、と金、竜、桂馬の4つの駒がひとつの流れを作り、最後に金で締める。いいですね。
隅の老人Bさん:
これだけ桂を跳ばせれば、嬉しくなります。
初形と最終図の王の位置も妙、面白い。
占魚亭さん:
金の取り方に手間取りました。
飛ですぐ取れるのを龍で取るため大回り。
嵐田保夫さん:
桂の三段跳ねも及ばず。
S.Kimuraさん:
18桂馬の意味が最後にやっと分かりました
57桂成のところ57金移動合の変化を早く詰めるためですね。
長谷繁蔵さん:
上手い上手い
44桂か64桂で考えて銀も取りに行った
銀を取ると金が取れなくなって失敗。

くるくる展示室No.150 解答:8名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  上田大輔さん  S.Kimuraさん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。