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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.88 老花現象さん
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出題時のコメント:

打歩詰にご注意 50手台


斜めの歩の列。 ひと目で連取り趣向とわかりますね。
17歩、同玉に28角(ここ離して39角は16玉で打歩詰)、27玉(16玉なら17歩、27玉、36角まで)。
まずは37角と1枚目の歩奪取に成功。
作意は素直に16玉ですが、28に捨て合されたら? 36角、16玉、17歩、同玉、28角で合駒を打って詰み。
28銀合で、17歩に同銀だと? 良く見てください。 銀は4枚配置されています(この順を防止するためでした)。
捨て合がないと分かればあとは一本道。 どんどん行きましょう。

  17歩、同玉、28角、27玉、37角、16玉、
  17歩、同玉、28角、27玉、46角、16玉、
  17歩、同玉、28角、27玉、55角、16玉、
  17歩、同玉、28角、27玉、64角、16玉、
  17歩、同玉、28角、27玉、73角不成、16玉、

やっと成れたと喜んで73角成とすると、17歩、同玉、28馬、16玉で打歩詰。 じっと我慢の73角不成が妙手です。

  17歩、同玉、28角不成、27玉、82角不成、16玉、
  17歩、同玉、28角不成、27玉、91角不成、16玉、

ついに91の桂の入手に成功しました。 ここからは短編詰将棋。

  17歩、同玉、28角不成、27玉、
  16角!、同玉、17歩、27玉、39桂 まで51手

16角の捨て駒が気持ちの良い手で、入手した桂を打って収束します。
作者:
連取り趣向に打歩詰回避の角不成を絡ませる。
角不成の連取り趣向は将棋図巧39番詰将棋博物館)が有名ですが、本作は下の方から不成で入る珍しいパターン。
連取りする駒も7枚と最大限に繰り返していて、楽しめる趣向作品になっています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小野寺さん:
これに題を付けるとしたら、「Desperado」(ならず者)がピッタシ。名曲。
凡骨生さん:
剥がしだが角生が良い。
中澤照夫さん:
打ち歩詰に注意し、角は不成。桂を入手し収束。
長谷繁蔵さん:
面白い収束 次作も期待
onakaponさん:
岩田さんと老化現象さんの作品は兄弟みたいに似たものでアイデアがよく解いていて思わずにっこりしました。
特に老花現象さんの作品は角の不成りや最後も16角の捨て駒も入り完成度が高いと感じました。
稲葉上さん:
6手1サイクル。歩の畑を掘って掘ってやっと宝に辿りつく。
嵐田保夫さん:
質駒が角筋になっているのでいかにもという感じだが、1六角打できっちり仕上げた。
しろねこさん:
きれいに駒が並んでいます。
角で歩を取りながら角不成が全く気がつかない。
これは難しいです。
利波さん:
この手の連取りで最初から角を持っていて、最後に使うのは意外でした。
大森常一さん:
角が馬になれないなんて何か悲しい。
隅の老人Bさん:
遠くで桂が、「お出でお出で」と呼んでいる。
趣向よし、角を捨てての収束もよいね。
好作ですよ、老花さん。
S.Kimuraさん:
危うく角を成ってしまうところでした.

くるくる展示室No.88 解答:14名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん  onakaponさん
  小野寺さん  くまさん  しろねこさん  隅の老人Bさん  躑躅さん
  利波さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。