あさやんの作品は、日々つれづれで、どかん5号さんによって、50局紹介されています。2003年11月に紹介が始まったとき小学5年生だったので、今は中学生でしょうか。最初は短手数が中心で、いずれも形良く、気持ちよく詰められる作品でした。次第に中編も作るようになり、最後の50番は馬ノコで67手の長手数。いろいろと試みているようで、これからが楽しみの作家です。
さて、くるくる初登場の本局、駒がごちゃごちゃして一見複雑そうですが、持駒が桂と歩だけなので、手は限られています。31と(同銀は12飛成)から飛車を切って32歩成、13玉となったところで、舞台の準備はできあがり。ここから楽しい銀馬はがしの趣向が始まります。
まず、13でばらして24銀を奪取。続いて24桂で呼び出して35銀を奪取。ここで、13銀成を同馬と取るのが、ちょっとうっかりするところ。同玉だと、それまでと同じように奪取して、ちょっとだけ短く詰んでしまうのです。同馬だと12でばらすことになって、取り方が変化するのがおもしろいですね。同様にして57馬も奪取したところで24への銀馬の利きがすべてなくなったので、24桂以下収束に入ります。
銀はがしと馬はがしを組み合わせた、軽快な趣向詰でした。
- どかん5号さん(あさやんの代理投稿):
- あさやんの作品を採用していただきありがとうございます。
私がこの作品を目にしたのは昨年の8月、どかんと関西が閉鎖して間もなくの頃です。
右上1/4のマス目を探せないくらい駒で埋め尽くされたのを見て思わずめまいを覚えたものでした。原作はこれに受方15銀が配されていて持駒に桂・歩を1枚ずつ加えたもので、1サイクル多い59手詰。しかしそれでは駒取りの順番が限定できないので、TETSUさんのアドバイスによりこのようなすっきりした手順となりました。
あさやんも早いもので中学生。時間的にも以前のようなペースでは作れないようですが、作品のレベルははっきり上がってきています。
またこちらの展示室で、あるいは他の誌面等でお目見えできたなら…との期待を抱いています。私もここ解答強豪の方々が集う中、ひとり拙い感想で浮くことを恐れながらもできるだけチャレンジしようと思っています。今後ともよろしくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願いします。今後の活躍を期待しています。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- コマンさん:
- 銀歩はがしと角歩はがしを巧くミックスさせてある。
- 小峰耕希さん:
- 歩という駒の特徴を上手く使った作品。
ただし43手目が非限定なのが残念な所。
最終手も非限定(といってもこちらは問題無し)ですが、どちらを動かす人が多いのでしょうか。僕は詰め上がりがよりコンパクトになる「と金」を選びました。
43手目は、どちらからばらすかの非限定なので、あまり気にしなくても良いでしょう。
最終手は作者も32とでしたが、解答は32龍が多かった。もちろんどちらでも正解です。
- 今川健一さん:
- 解くのは易しいが、新しい趣向を考え出すのは難しいでしょうね。
- 長谷繁蔵さん:
- 桂取りから入ると2手延びる
31と、21桂、11玉配置? これ以上駒を増やすのはどうでしょうか。
- 躑躅さん:
- 最初暗算で解いていた時、全て13で清算していたので手数が合わなくて少し悩みました。
最近ブログを始められた躑躅さん(躑躅の日記)。かなりの実力者とお見受けしました。
- S.Kimuraさん:
- 銀と馬がどんどんはがれていくのが楽しい.
- 市原誠さん:
- 両問とも楽しい反復運動でした。
- たくぼんさん:
- 銀は1三で角は1二でばらす所が面白い。
- 中澤照夫さん:
- 7枚も歩があってどうするのかと思ったが納得。
- 井上順一さん:
- 角と銀がすべて消えての詰上がり。
- 鳥本敦史さん:
- 暑苦しい駒が綺麗にはがれていってとても清々しいですね。
このむさ苦しい時期にぴったりかも。
- 岡村孝雄さん:
- 20手目・28手目や変化中など、何となく13同玉と取って手数が伸びるかなと思ってしまいましたが、24が閉じていてむしろ少ない歩で詰みでしたね。
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