木目1

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第6章 合しながら (26)
飛合しながら その3
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受方は飛合しかないので飛打飛合で追えるけど、どこで詰むのでしょう。 4×6+8+4×4+13=61手。

くるくる No.186

横2段の空間の中で飛打飛合を繰り返す趣向詰。
左右から打てばいくらでも繰り返せますが、いったいどこで詰むんでしょう、という相馬流のパズル。

詰方にとっては6段目より7段目の方が詰めやすい(飛打に逃げたら頭金で詰むので)。
そこで何とかして7段目に誘いたいのですが、いきなり27歩とか打っては17玉で手も足もでない。
まずは飛打飛合で左に送ります。

  56飛、36飛合、同飛、同玉、
  66飛、46飛合、同飛、同玉、
  76飛、56飛合、同飛、同玉、
  86飛、66飛合、同飛、同玉、
  96飛、76飛合、同飛、同玉、
  96飛、86飛合、同飛、同玉、

ちょっと離して飛を打つのが重要なポイント。7段目に逃げられたとき飛を引いて飛合を要求するためです。

  56飛、76飛合、87歩、同玉、57飛、77飛成、同飛、同玉、

待望の87歩打。 ここなら97玉と潜られても98金打があります。

  57飛、67飛合、同飛、同玉、
  47飛、57飛合、同飛、同玉、
  37飛、47飛合、同飛、同玉、
  27飛、37飛合、同飛、同玉、

再び右に戻す、その意味は?

  17飛、27飛合、47金、同玉、

そう、この金を打ちたかったんです。47金に26玉と逃げれば、27飛、同玉、37飛、26玉、36金まで。
この順が成立するのは、この位置だけです。

  27飛、37金合、77飛、46玉、
  26飛、36金引、同飛、同玉、
  37金 まで61手

形、手順とも相馬康幸さんの特徴がよくでた作品で、相馬康幸Collectionに No.30として収録されています。

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