木目1

次ヘ
次ヘ
第6章 合しながら (10)
桂合しながら その3
表紙に戻る
表紙に戻る

相馬康幸さんの作品集、相馬康幸 Collection は、すぐに売り切れて今では入手困難ですが、相馬さんのホームページ詰将棋マニアックスで全局を鑑賞することができます。本局はそのNo.9。27手。

くるくる No.170

持駒金4枚ということで、97龍、96合から94金と順に送る手順が浮かびます。飛香は品切れなので合駒は角銀桂のいずれか。途中で角合や銀合をしてくれれば、91まで送って93龍から82角(銀)なので、受方は4回とも桂合で抵抗します。

それではと、詰方は、取った桂を逆用して香を吊り上げます。

 97龍、96桂合、94金、同玉、
 96龍、95桂合、86桂、同香、93金、同玉、
 95龍、94桂合、85桂、同香、92金、同玉、
 94龍、93桂合、84桂、同香、91金、同玉、
 93龍、92桂合、83桂、同香、82と まで27手

「G−La合−Lb打−同Lc−Ld打−同玉」の6手サイクルの送り趣向。わずか3筋のシンプルな形にまとまっているのには感心させられます。

美しい詰将棋が好きな方は是非詰将棋マニアックスで相馬さんの世界を堪能してください。

観月あいさん:
桂合いの意味付けも桂捨ての意味付けもシンプルでわかりやすい。
詰将棋ファンを増やしてくれそうな作品です。
小峰耕希さん:
今朝、観月さんの短評を読んで興味が湧き、解いてみました。
確かに観月さんの言う通りでした。
24手目はいわゆる「希望限定」なのか、それとも単なる最終手余詰なのでどれでも良いのか、よくわかりませんでした。

最後の合駒は、作意手順ではそれまでに合わせて桂合となっていますが、何合でもかまいません。

ttdiamondさん:
桂合??入門者のワタシには何のことやら?でしたが,お二方の感想を見て「桂馬,桂馬,桂馬〜〜!!!」と念じてみたら詰みました。そうですね,ちょっと好きになれたかも^^

木目1