木目1

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第6章 合しながら (8)
桂合しながら その1
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香合の送り趣向は、まだまだいろいろなパターンがあります。おもちゃ箱No.3なども紹介しようと思ったのですが、ちょっとくるくるにしては意地悪?な作品なので、パスして次の桂合に移ることにします。
本局、単純に送っていくと打歩詰になってしまいます。どうしたら打開できるでしょう。33手。

くるくる No.168

オリジナルの作品を鑑賞する

75に逃げられては詰まないので、初手は84龍の一手。 74の合駒は、桂以外だと、54と、同玉、74龍以下右に送って、24玉に合駒を打って詰み。 したがって、74、64、54、44の合駒は、すべて桂合でなければなりません。 24と、同玉、44龍、34香合で、打歩詰。 桂と歩では打開できないように見えますが・・・

盤面を見渡すと、95飛が何かあやしい駒。 5段目の歩が全部なければ横に利いて、25歩が打てるようになる、と発想できればしめたものです。 そう、右に送る間に、取った桂を捨てて、5段目の歩を6段目にあげれば、この構想が実現します。 「La−同玉−G−Lb合−Lc−同Ld」の6手サイクルの送り趣向。 趣向の中に打歩詰打開の伏線を含んだおもしろい趣向でした。

オリジナルの「稲穂」は、序に1往復の横送り趣向が入ります。 名前の通り、稲穂がゆれる情景を、是非ご鑑賞ください。

木目1