木目1

次ヘ
次ヘ
第6章 合しながら (7)
香合しながら その3
表紙に戻る
表紙に戻る

これはかなり高級な手順。 受方持駒指定のおかげでこんなにすっきり。
4×6+4+2×6.5=41手

くるくる No.167

オリジナルの作品を鑑賞する

初手14香(19香でも同じ)と離して打つのがポイント。 22玉と逃げるのは13金で簡単。 12合は21金まで。 ここで13香の中合が登場します。 そのココロは、同香に22玉と逃げたとき13金とさせないため。 また33金とされたときも中合の効果で13玉と逃げられます。 かくして、14香、13香合、同香不成、22玉となると、またもや同じような形。 25香の離し香に、これまた24香の中合の一手で、この4手一組の手順でジグザグに昇って行きます。 「La打−Lb合−同La−玉」のパターンの香打香合趣向ですが、合駒が中合なのがおもしろい趣向でした。

最後まで行ったとき、29金が局面打開の妙手。 92角の間接利きのため、これを取ることはできません。 それでは、と27玉と戻ると、おなじみ金追いでずりっと戻ってジ・エンド。

オリジナルの「槍合戦」はこの趣向にぴったりの名前。 金追いのあと、更に横送りの趣向がはいったぜいたくな作品です。 合わせてご鑑賞ください。

でこぽんさん:
詰パラサイトに載ってる自作(
http://www005.upp.so-net.ne.jp/tsumepara/contents/4appre/toyb/tb22.htm )、
我ながら名作だぜ!と思ってたんですが、こんな先行作があったとは。
#自作は22(12)香を置かずに2手目の中合を成立させたところに新味ありかな

しまった。くるくるではこちらを紹介すれば良かったですね。
見て感心した覚えはあるのですが、すっかり忘れていました。すみません。
飛一色図式で持駒まで対称とはすばらしい。

木目1