木目1

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第6章 合しながら (3)
歩合しながら その3
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本局はかなり高度な合駒趣向。 シンプルな初形から出現するおもしろい手順をご鑑賞ください。 受方の持駒は歩だけなのに注意。 41手。  

くるくる No.163

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88馬には77歩合の一手。 そこで、12歩とたたいて89馬とされると、さあ困った。 11玉なら12香まで、13玉なら23馬まで。 まいったかに見えますが、ここで78歩成と捨てて飛車筋を通し、同馬に67歩合が巧妙な受けです。 「(同)G−La合−Lb打−同玉−G−La」のパターン。 6手サイクルの中に打合から移動合の入るおもしろい送り趣向でした。 収束、あわててすぐに38香を取らないよう注意。

本局のオリジナルは山腰雅人さん。 受方持駒指定でなくても使用駒わずか10枚でこの趣向を成立させているのには感心させられます。

護堂浩之さんより、この趣向は久留島内さんの「逍遥」(詰パラ1981年8月)が先行していると教えていただきました。 合わせてご鑑賞ください。

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