木目1

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第2章 いろいろな追い趣向 (10)
銀の趣向 その1
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銀は金と同様いろいろなパターンの「G−玉」型のG追いが可能ですが、 金追いはほとんどのパターンが古くから創作されていたのに比べ、銀追いの作例はあまり多くありません。 それは、銀や角での王手の場合、玉の逃げられる個所が多いので、 趣向手順を成立させることが困難なためと考えられます。

その困難な銀追いを見事に成立させた作品を紹介しましょう。

本局、銀追いのあと、更に別な趣向手順が飛び出します。 うますぎる、と思いきや、じつは能天棋とは趣向作家としてあまりにも有名な故黒川一郎氏のペンネームでした。

くるくる No.33

G銀の上追いのあと、金、飛捨てがうまい手段。 これで次のG金下追いにつながります。 最後は還元玉。 こういう趣向を使用駒わずか8枚で作ってしまうところは、さすがですね。

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