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龍鋸趣向作品全集 木挽唄集
第一章 一般型片道龍ノコ

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第一章から第七章までは基本型の龍ノコ、即ち、4手を費やして、龍が二マス隣のマスに移動するタイプの龍ノコを扱う。 この間に動くのは、(質駒が取られることを除くと)主役である龍と玉のみである。 従って、龍の位置変換の目的によって、基本型龍ノコのヴァリエーションはいくつも生じると言えるだろう。

なお、基本型ノコでは、龍は4手で二マス移動するのが原則であるが、質駒の位置や龍の着地位置および玉方の駒の効きの関係等の理由で、隣接のマスにしか移動しない場合もある。 しかし、これらは基本型龍ノコが潜在的に持つ大きな弱点である“軌跡が限定できない”ことに由来しているものであって、 趣向手順の本質には関わりないため、作品の解説の中では特別触れることはしていない (同様に、軌跡の非限定についても、個々の作品では触れない)。 予め、お断りしておく。

この章では、龍の移動が一方向のみであるものを集めた。 思いの他作品が少ないのは、習作として手がけてみました、ということが少なかったことの証明であろうか。

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