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33 布石将棋
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2002年10月25日、おもちゃ箱掲示板に一つの提案があった。
布石将棋の歴史は、このとき始まった。

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自由将棋 投稿者:TETSU  投稿日:10月25日(金)23時08分14秒

囲碁の本を読んでいたら、昔はあらかじめ双方いくつかの石を置いてある状態から打っ
たらしい。今は布石は全く自由に打てる。
将棋も最初の配置が決まっているが、これを自由に置けるようにしたらどうだろう。
盤面何もなしで、双方20枚持っている状態からスタート。
最初の40手は、持駒を順に置いていく(これが布石)。
置けるのは手前4段で、成駒を置くのは禁止。
全部置き終わったら、あとは通常の将棋と同じである。
将棋でも布石の楽しさを味わいたい方、試してみませんか。
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Re:自由将棋 投稿者:ゆめぎんが  投稿日:10月26日(土)05時20分17秒

変則ルール将棋の好きな方が多い詰工房(明日)で
早速実行されると予想してみるテスト。
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Re:自由将棋 投稿者:TETSU  投稿日:10月26日(土)09時45分41秒

「置けるのは手前4段」という条件はない方がいいかも、という意見もあり。
ちょっと過激?
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Re:自由将棋 投稿者:TETSU  投稿日:10月27日(日)23時57分18秒

ゆめぎんがさんの予想通り、きょう詰工房でやってみました。
1局目:Mさん−TETSU
54歩、56歩の形でMさんの44銀に66銀と対抗したら、64香で銀が死んで、
布石の段階で敗勢に。あっさりMさん勝ち。
2局目:Mさん−Fさん
Mさんの穴熊布石に対しFさん攻撃の布陣を作るが、働かせる間がないまま攻められ、
玉の堅さが効いてまたもMさん勝利。

布石の段階で緊張感があって、そのあとはすぐ戦いが始まるのでスピード感がありま
す。
みなさんもやってみたら感想を聞かせてください。
なお、将棋の名前は囲碁を連想させる「布石将棋」とすることになりました。
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福島竜胆 布石将棋レポート


今回の工房で新種の将棋が見られる、という事なので、久々に大井町に出かけてみた。
加藤さんによって「布石将棋」と名付けられた怪しい変則将棋とは如何なるものなのか。
ちょっとだけ付き合ってね。

先ずは創始者の加藤鉄人対三谷氏の指し始めから。
手探り状態なので何がいいのか全く分からないが、
とりあえずそれっぽく布石?をしている。



金子清志氏「好きに置いていいといったらものすごい悪形」とか、
「本来の将棋の配置は優れているんだな」とか、野次馬の特権で言いたい放題。
対局者も「小目」とか「33」とか、手付きも碁になっている。
40枚すべて配置が終わって、先手番の三谷氏が仕掛ける。
布石でやや優勢のまま勝ちきる。

ここで三谷氏が「穴熊が有効なんじゃないかな」といったので私と対戦。
穴熊攻略の布陣を完成させて「布石勝ち」と思っていたら、
やはり先手番だった氏から無理矢理仕掛けられて圧負。

少しづつ分かってきた。
穴熊は有効。右翼の桂香を玉の周辺に配置できるので、
いわゆる「穴熊がさばけた状態」からスタートできるので不満がないのだ。
先手有利。41手目の権利を持っているので、通常の先手以上のアドバンテージがある。
これは先手に何かハンデを与えないと。
碁も6目半になった事だし・・・と無関係な話。

そこへ大崎・中原(工房初参加・二次会ですが)の若手コンビがやってきて、
後手有利です、先手の手をみて布石できるから、と発言。
あせった私と三谷氏。さっそく三谷・大崎戦が始まる。
すでに三谷定跡となっている穴熊から先手の仕掛けで楽勝。
今日現在ではこの説は正しいとされている。

さらに、桂馬は最後に配置すべし、が三谷手筋として登録された。
駒を飛び越えられるので仕掛けに困らないのだ。
桂頭を狙われる心配もない。

おさらい。

1)穴熊有効。
2)先手有利。
3)桂馬は最後に配置。


3日持たない可能性もある「三谷理論」です。

2002、10、27   レポーター 福島竜胆

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