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32 古将棋の世界(8) 中将棊作物第35番 NEW! 中将棊作物より |
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9四横生,同 玉,
8五牛, 9五玉, 8六牛, 9六玉, 8七牛, 9七玉,
8八牛, 9八玉, 8九牛, 9九玉,
8十銅, 同 鷹, 同 牛, 9十玉,
8九牛, 9九玉, 8八牛, 9八玉, 8七牛, 9七玉,
8六牛, 9六玉, 8五牛, 9五玉, 8四牛, 9四玉,
8三牛, 9三玉, 8二牛, 9二玉, 8一牛, 9一玉,
2八馬, 同 獅,
8二牛, 9二玉, 8三牛, 9三玉, 8四牛, 9四玉,
8五牛, 9五玉, 8六牛, 9六玉, 8七牛, 9七玉,
8八牛, 9八玉, 8九牛, 9九玉, 8十牛, 9十玉,
1二竪成,同 竜, 8十二鯨 まで57手詰
隴西の李徴さんより、中将棊作物3題( 第20番、 第32番、 第35番 )の解答が寄せられました。 その中から1局紹介します。
第35番は飛牛による追い趣向ですが、1往復半する、飛牛知恵の輪とも言えるおもしろい作品です。 作者名を知らなければ、久留島喜内と思ってしまうでしょう(中将棋版の妙案は残念ながらありませんが)。
手順の構成は次の通り。
1)まず横行を捨てて8五牛から下辺へ
2)8十銅、同鷹、同牛と2四鷹を消去
3)今度は8九牛から上辺へ(2四鷹を消去しないと8四牛を同鷹と取られてアウト)
4)2八馬、同獅と馬を消去し、1十の竪行の筋を通す
5)8二牛から再び下辺へ
6)1二竪成、同竜で、竜の横利きを消して7九角の空き王手で詰み
論理的なすっきりした構成の美しい作品です。
追い手順の途中で玉が逆に逃げるのは9十二鯨の1手詰。 そのため常に飛牛を取れるように逃げるしかなく、上追い、下追いの両方が成立するわけです。
こういう作品を見ると、創作したくなる作家も多いのではないでしょうか。
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