最近京大において、衝立中国象棋が流行している。 ここにそのあらまし、戦法を紹介したい。

衝立象棋は、衝立将棋のように玉をさがす必要がなく、駒の動きも特異なのでけっこうおもしろく、 衝立象棋から普通の中国象棋にはいる人もいます。 象棋は将棋よりチョンボの種類が多いのでチョンボ負が多いと思われますが、 実際やってみると、玉の動きが制限されていて、しかも打つ手がないので、 たいていは将死でおわります。

ルールは衝立将棋とほぼ同じ。チョンボ８回まで。 ちがっているのは次の二点です。

1. 攻め駒（車砲馬卒 or 兵）を全て失ったときは即負けとす。

2. 一方が「和」を提案し、他方がこれを受け入れたなら「和」とす。

よく指されている戦法をいくつか。 砲二平五などと書くのは面倒なので、５８砲右と将棋式で行きます。

ａ．卒 or 兵戦法

５８砲と中央にすえて、５７卒-->５６-->５５、 ３７卒-->３６-->３５-->４５-->４４ と中央を制圧する戦法。

ｂ．砲戦法（車取り戦法）

２８砲-->２６-->９６-->９１、最終手がチョンボなら９６-->９２、これもチョンボなら、
(1) ８８砲-->８１　(2) ９６-->３６-->３１　(3) ９６-->１６-->１１
わりかし有力な戦法で、初心者ははじめこの戦法に驚かされます。

ｃ．車戦法

９10車-->９９-->４９、５８砲右、１10車-->１８-->４８、５９士右、４９将。 このあと、車一枚失う覚悟で４１車と突進、うまくゆけば敵玉（？）をトン死に討ち取ることができます。 なお、その前に中央を攻めるのも有力（ａとの複合）

ｄ．馬鹿詰戦法

「戦法」というわけではないですが、ｂに対抗して作られました。 ５８砲左、２８砲-->４８-->４３-->５３、５８砲-->５４ まで！？
しかし、１手でも手をかけられていると失敗し砲損になるので、この頃はあまりやる人がいません。

ｅ．砲取り戦法

１８（５８）砲、３８馬、１10車-->２10-->２３

その他いろいろありますが、ページ数の関係でこのくらいで。

ぜひ指してみてください。