木目1

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25 詰物アラカルト(11)
カピタン17号より
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黄金環先生

南洋象棋譜残局篇上集の第7番。 281手の長手数記録作品です(1955年当時。 その後更新されているでしょうか?)。

詰物 No.11 残局 黄金環「天外有天」
双方共二百八十一着 破棋史最長之連照局

===start===をクリックしてから下矢印キーで手順を並べられます

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将がほとんど動けない中国象棋で、どうしてこんな長手数になるのか、手順を進めて見ましょう。

注 手順は右から1〜9筋、上から一〜十段とする将棋式の記法で示しています。

 6一兵  4一将  5一兵  同 車  4十砲  4九砲
『5九士  1九砲  4六砲寄 4九砲  6六砲  1九砲  4八士  4九砲
 6一砲  5三車  6三砲  5一車  5九士  1九砲  4三砲寄 4九砲
 7三砲  1九砲  4八士  4九砲  7一砲  5三車 A7五砲  5一車』

7六の砲の動きに注目。
76−46−66−61−63−43−73−71−75
9一車と4十砲の利きを使って、巧みに7五象を取りました。

このあと、『 』の要領で7八卒を取ります。

 (22手略)    7八砲  5一車

更に8筋の駒を取りに行くのですが、8二馬があるのでちょっと難しい。 『 』手順でAから変化します。

『(22手略)    6一馬  5一車  7三馬  5三車  7二砲  5一車
 5九士  1九砲  4二砲寄 4九砲  8二砲  1九砲  4八士  4九砲
 8一砲  5三車  6一馬  5一車  8二馬  5三車  8五砲  5一車』

やっと8五馬を取ることができました。 馬の入れ替えがポイントですね。 以下、このサイクルで8筋の駒を消して行きます。

 (42手略)    8六砲  5一車
 (42手略)    8七砲  5一車
 (42手略)    8八砲  5一車
 (40手略)    8二馬  5九車  8九砲  4二将  3二兵  5二将
 4二兵  同 砲  同 車  5三将  5一車  まで281手詰

結局、明王手式の連取り趣向だったのですが、この駒数(しかも持駒というものなし)で、1サイクル44手もかかる複雑な趣向を実現した手腕は見事ではありませんか!

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