木目1

次ヘ
次ヘ
15 詰物アラカルト(7)
NEW!
表紙に戻る
表紙に戻る

森長さんから「永劫」の改良図、「新・永劫」が送られてきました。
コウ取りの手数を48手に伸ばし、盤面を最大限に活用して、「永劫」を1000手以上更新!
総手数は 143手+(48手×72回)+4手=3603手 です。

*3601手としていましたが計算ミスのようなので3603手に訂正しました(2011年1月17日)。
 白樺さんの指摘。ありがとうございました。

本局もあまりにも長いので、下図では連続コウ取りは最初の1往復だけ示し、以降は手順の表示を省略しています。 実際には最後の4手を除き、2手ごとに右回りのコウ取り48手、左回りのコウ取り48手が交互に入ります。

詰物 No.7 珍瓏 森長宏明 「新・永劫」
黒先 白の大石が取れますか

全自動で手順を見る

感想をおもちゃ箱掲示板でお聞かせください

森長さんからのお便りを紹介させていただきます。

森長宏明さん:

「永劫」の改良図を送付させていただきます。

「光芒」を参考にして、途中に分岐点を作ってできるだけ効率的な手順にしてみました。 黒はいつでも一子抜けますが、逃れるところまで逃げて白の眼を全て潰してから、一子を抜く順を作意としました。 途中で一子抜くと、右上隅で白のイキが残りますので、黒としては作意順が最善の逃げ方かと思います。 ただ、コウ争いが長引くので、異論もあるかも知れません。

白の腹中の手数稼ぎは、結果的に「補蛇勢」を参考にした形になりましたが、 白に一眼持たせるとサイクルが2手延びることと、腹中で少し手数が稼げることは、 当然、「永劫」創作当時は知っていました。 (この2つを使えば、「永劫」でも2500手以上になります) ただ、現に2000手は越えていましたし、入道雲のような白の珍形が面白かったのと、 「月刊碁学」という初学者向けの雑誌の性格を考慮して、単純に(分りやすく) シチョウ追いのキリから始めた、というのが創作の裏話です。 それと「永劫」では黒と白とが同じ数になっています。 この隠し趣向はあまり意味がないかも知れませんが・・・

このたび発表以来、陽の目を見なかった(?)「永劫」を取り上げてくださるということで大変有難く思っております。 珍瓏の世界では、ズブの素人の創った完成度の低い作品であろうと思いますが、 長手数のメカニズムのアイデアと詰棋作家の創った珍瓏ということで、それなりの意義はあるのかなとも思っています。 「永劫」改良図の方は、この手順が認められるのかどうか自分ではよく分かりませんので、 もし掲載に耐えられる作品のようでしたら、図面だけでも紹介していただければ幸いです。

貴HP楽しく拝見させていただいております。 「楽しさ」が一杯詰まっているまさに「おもちゃ箱」ですね。 貴兄のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

LINE

塚本惠一さん:
最長記録、お見事です。
このシチョウ追い手順は前例がありますが、 囲碁の方では古作の利用は問題ないどころか新作と同等の価値のある活用/改良として大いに歓迎されています。(^^)
シチョウ追いの出発点が死活問題であるのが古来の珍瓏の正統で良いのです。

LINE

若葉さんのJavaアプレット 石語り・日本語版、手順自動再生 を使わせていただいています
うまく再生できない場合には、新しい版数のブラウザでご覧ください

木目1