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8 古将棋の世界(1) 中将棋
カピタン第11号より
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いま「将棋」といえば、9×9の盤を使い双方20枚ずつの駒で戦う、いわゆる将棋しかないが、 将棋が現在の形におちつく江戸時代初期までは、盤の広さ、駒の種類・数も異なるいろいろな将棋が存在した。 これらを総称して古将棋という。

ほとんどは「諸象戯図式」「古今将棊図彙」などの文献によって指し方がかろうじて伝えられているだけであるが、 中将棋は詰物・実戦譜も残されていて、いまでも大山名人をはじめかなりの愛好者がいる。

駒の性能

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中将棋のルール

  1. 駒は取捨て(取った駒は使わない)。

  2. 敵地(向こう4段)に入れば成れる。 このとき、不成で入れば、つぎの手では成ることができない。 ただし、敵駒を取るときは例外で、つぎの手で成ってもよい。 歩だけは、一度不成と入ったら、最上段まで行かないと成れない。

  3. 指し出して20手を過ぎてから、走り駒で王手したとき敵が見逃せば、「つきおとしの勝」といって勝になる。

  4. お手付きをした駒は必ず指し進めなければならない。

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※2002年1月追記

最近では、中将棋関係のホームページもずいぶん増えてきて、また隆盛の兆しが見えるのはうれしいことである。 中将棋のルールについては、特に 中将棋入門 が分りやすくお勧め。

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