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よもやま話大道棋全短評 大道棋40 鳥本敦史さん
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出題: 詰将棋パラダイス2017年2月号 大道棋よもやま話 第40回
結果発表: 詰将棋パラダイス2017年4月号 大道棋よもやま話 第41回

詰パラでの結果発表時の解説

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、
 86飛、75玉、56飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、
 96馬、75玉、53角、64香合、86馬、84玉、62角成、73歩合、
 同馬、同桂、85歩、同桂、同馬、同玉、97桂、84玉、
 85歩、95玉、87桂迄35手。

形は54銀型と新しいが、手順はオーソドックスで考えやすい問題。 最初の16手は定跡通り進めて、ここからどうするか。

86馬は62角が打てないので、96馬とちょっと捻って、53角から62角成を狙う。 53角に強い合は切って簡単なので香合か桂合。 それでも切って86馬で詰みそうだが、75香の移動合で際どく逃れる。

以下は89桂が働いて桂打でとどめ。

よもやま話大道棋40 鳥本敦史

解説・全短評

54銀型の金問題。 89桂が気になる配置ですね。 54銀型なので、65歩はなくても定跡通り進められます。 16手進めたところからいろいろな筋がある金問題。 作意順は53角から62角成を狙う、割と素直な筋なのですが、73歩合が利くので一見ダメそう。 54銀が強力でほかの筋でもかなり続くので、はまってしまうと大変です。

1) 96馬、75玉、97角、84玉、86飛、75玉、85馬、64玉、56飛、75歩合、同角、同香で打歩詰
2) 86飛、75玉、53角、64香合、56飛、84玉、62角成、73歩合、85歩以下手は続くがダメ
3) 86飛、75玉、84角、64玉、56飛、75歩合、同角、同香、65歩、74玉、96馬、85香合でダメ
4) 86飛、75玉、66角、64玉、56飛、75歩合、46角、55歩捨合で逃れ

正解は96馬、75玉、53角、64香合と進みます。 ここでも同角成、同玉、86馬の筋が際どい。 75香の移動合に、67香、74玉、65銀、63玉、74銀、同玉、54飛までときれいに詰む順があって悩まされます(74銀に72玉で逃れ)。 64香合は桂合でもほぼ同じですが、この紛れがあるので大道棋屋さんは香合をしてきます。

64同角成の誘惑を振りきって、予定通り86馬から62角成とすれば、73歩合でも89桂が出動してぴったり詰みます。

香龍会に参加したとき、鳥本さんがこの問題を出題していたのですが、みなさん、いっぱい紛れにはまって、ずいぶん奉納していました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

岡崎行晃さん:
中盤あたりで、すこし難儀しました。何とか解けて嬉しいです!
高田明浩さん:
97桂と、跳ぶ手が最高でした。よろしくお願いします。
小林徹さん:
意外とあっさりした順でした。
山下誠さん:
9六馬から角を打っての2段活用で打歩詰をうまく解消する。この形としてはスッキリした手順。
門田和雄さん:
19手目▲97角じゃダメなんですね。
▲89桂が収束にからんでくるとは思いませんでした。
三宅周治さん:
82銀を頼りに飛と香で上から追って最後は桂でした。
小山邦明さん:
53角が打てて筋に入った感じがした。11手目の飛の移動は20手目に飛合をされた時に54銀を支えるために限定ですね。

11手目46飛なら20手目64飛合で逃れ。 この形なら普通56飛とするので、はまった人はいませんでした。

谷口翔太さん:
勉強の甲斐があって、意外と簡単に攻略。
87香打、85角合、ここで小考、96馬で詰みました。
鈴木彊さん:
序で香に飛合 56に飛を開いて次は香に角合 53角に香合 62角成に歩合と合駒が続く。
収束は下段の桂を97に活用 87桂で止め。
難しい変化もなく素直な作品。
占魚亭さん:
定跡を過ぎてからが勝負だが、それ程難しくない。
53角から62歩を取りに行くのが好手段でした。
金少桂さん:
実際は素直な16手定跡だったが、89桂・78金のような配置があると序からいろいろ疑ってかかってしまった。
気づきにくいけれど11手目空き王手の飛車の移動先が実は56限定なんですね。
西野かなさん:
何となく流れは見えましたが・・・。そこまでで、終わってしまいました。

解けなくても感想をいただけるのはうれしいですね。


よもやま話 大道棋40 解答:17名 正解15名

正解者、当選者は詰将棋パラダイス(通称詰パラ)2017年4月号をご参照ください。

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