解説・全短評
発展性の高い利波型の飛問題、本作で14題目になりました。
おもちゃ箱 ドキドキ展示室
2013年4月 No.29
2013年10月 No.30〜No.34
詰パラ 大道棋よもやま話
2013年6月 第18回 大道棋18
2013年8月 第19回 トレーニング問題、大道棋19
2013年10月 第20回 投稿作品、トレーニング問題、大道棋20
2013年12月 第21回 大道棋21
2014年2月 第22回 大道棋22
これまでに登場した詰筋を整理してみましょう。
- 初手 92飛: 92飛、同飛、82金 ・ 92飛、同龍、同金
- 初手 93飛: 93飛、同龍、同金
- 初手 74飛: 74飛、84角、同金 ・ 74飛、84角、同飛
- 初手 64飛: 64飛、74歩合、同飛
- 初手 44飛: 44飛、74歩合、同飛
- 初手 92金: 92金、83桂合、同馬
- 初手 84金: 84金、同玉、74飛 ・ 84金、同玉、73銀不成
いやはやシンプルな形なのにいろいろな筋があるものですね。
本作は初手92飛の筋。 これまでと同様同飛と取ると
92飛、同飛、同金、83合、同馬、同玉、93飛、84玉、
73飛成、94玉、93金まで11手駒余り
で詰みですが、これがワナ。 93に捨て合する手があります。
歩合は二歩でできないので、とりあえず安い駒ということで香か桂かな。
92飛、93香合、同飛成、同飛、同金、84玉、74飛、93玉、
94香、同馬、同飛、82玉、72馬まで13手駒余り
92飛、93桂合、同飛成、同飛、86桂、同馬、93金、84玉、
74飛、93玉、94飛、82玉、72馬まで13手
駒も余らないから桂合が作意? と思うと、これもワナ。 93銀合が15手で最長です。
92飛、93銀合、同飛成、同飛、同金、84玉、74飛、93玉、
94銀、92玉、83馬(銀成)、91玉、71飛成、81合、82馬(成銀)まで15手
12手目81玉は72飛成以下15手なので、これも正解。
実戦では、93銀と意外な合駒をしても、そのあとの手順が素直なので簡単に破られてしまいそう。
やはり、93捨合は逃れ筋として利用する方がいいようです。
それでは解答者のみなさんの感想を。 解答到着順です。
- 市原誠さん:
- すごく実戦的な問題。
- 永島勝利さん:
- 手順的には桂合が作意ですが、手数だとこうなってしまうんですよね。
なんか納得いきません。
大道棋屋さんは素直に最長手順の応手をしてくれるとは限りませんけどね。
- 井上賢一さん:
- 初手が指しにくい。
- 大下進さん:
- 2手目93銀合以外は早詰み発見できて、詰みあがりました。
- 千葉等さん:
- 桂合の方が楽しいが・・・。仕方ない。
- 岡崎行晃さん:
- 「一息入れて10手台。」を見て解答意欲がわきました。
小生にとっては嬉しい事です。
やさしい選題をありがとう!
- 山下誠さん:
- 個人的には、2手目桂合の変化の方が好ましく感じます。
- 佐藤司さん:
- 10手台でも自信が持てなかったので、暗算解答を断念しました。予想外の易しさに驚いています。
桂合で93金を同玉と取って73飛以下15手の解。 93金、同玉は94飛、82玉、72馬まで早いので、残念ながら変別です。 易しくてもご用心。
- 占魚亭さん:
- 双玉型が登場。素直な手順で客寄せにぴったりですね。
- 小山邦明さん:
- 96歩配置で合駒を銀の限定にできるのですね。
- 谷口翔太さん:
- 初手92飛打を取らずに合駒するのが大道棋。
素直に取ったの、だーれ?
誰も取ってくれずに、大道棋屋さんしょぼん。
- 鈴木彊さん:
- 92飛を同飛と取らずに合駒するところが大道棋らしいです。
2手目の合駒 金銀桂香の順に調べました。
85桂の配置が桂合のときのもの
96歩の配置が歩を無くしているもの。
金合は同飛84玉74金の早詰
香合は74飛93玉のとき94香で早詰
易しいもの、短いもの 大歓迎です。
- 長谷繁蔵さん:
- 桂合も面白い。
96歩 脱出防止と思ったら合駒限定用だった。
- 前田知弘さん:
- 桂合の変化が面白い。9六歩が利いてますね。
年賀虫食い算、年賀詰の解答もいただきました。解いていただきありがとうございます。
- 竹中健一さん:
- このくらいの手数がちょうど良いです!
- 時風瑞季さん:
- 2手目同飛と桂合の変化に苦戦しました
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