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大道棋の歴史(14) 藤倉満 |
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大道棋の文献(続き) |
◇昭和詰将棋選集 七段松田茂行選、昭和二十三年一月十日栃木県佐野市「将棋研究会」発行。
「将棋評論叢書第一輯」とあり、目次は次の通りである。 |
◇大道棋類聚三百局 大道教師(鶴田諸兄)編著、 昭和二十三年七月作製。 図面はゴム印使用、解はペン書きで三百十七局収めてある。 主として紳棋会報に載せた大道棋の再録である。 今手に執ってみると、当時のことが昨日のことのように思われてくる。 まことに懐しい本である。 主幹が会員の希望に応じて、コツコツと手作りして下さったものである。 内容は、香歩問題(八十局)9三玉7二飛型銀問題(五十一局)8一玉型銀問題(四十四局)金問題(三十三局) 9三玉8五飛型銀問題(十九局)9一玉型歩問題(八局)9四玉型持駒なし問題(五局)9五玉型なし問題(三局) 9二玉型なし問題(一局)其他(七十三局)。 |
◇趣味の詰将棋 池の端棋人著、昭和二十四年六月十五日、佐野市「将棋研究会」発行 |
◇秘手五百番 大道棋人(鶴田諸兄)編著、昭和二十五年四月十五日、名古屋市昭和区都島町一ノ一ニ「紳棋会」発行。 |
大道詰将棋の解説書は絶無ではない。 前には田辺重信氏の大道棋百番あり、山村兎月氏の四百番がある。 近くは将棋研究会より池の端棋人編著の趣味の詰将棋と題する、香歩問題精選百三十番の解説書がある。 何れも夫々特徴のある好著で、大道詰将棋を研究せんとする者の好指針である。 然し大道詰将棋の数は新創作品を加へて漸次増加して居り、その数は勿論千を超えて居る。 私の主催する紳棋会の会報に於て、昭和二十二年一月以来解説究明したものでも優に五百を超えている。 この際之を纏めて一本とし、系統的に分類配列したならば、保存にも便であり、研究にも利便が多いから是非発行せよとの要望が頗る多いので、前記各書とは全然別個の観点から想を新にして纏めて一本として上梓することとしたのである。 其処で紳棋会報で発表した以外の新問題の中からも好問題を選出して合せて五百題として解説を加へる次第である。 数量の点に於ては最多である。 又解説に於ても出来る限り詳しく変化手順を解説すると共に、逃げ手順、つまり不正解の手順も出来る限り説明して、研究上の参考とした。 大体の構想としては本書を一大大道棋辞典たらしめんと細心の苦心を払ったつもりである |
配列は持駒なしに始り、歩、香歩、桂、銀、金、角、飛と駒の位に従って行われている。
類似別の収載数は次の通りである。 本書の再録本が昭和三十五年四月十五日と昭和四十六年十月二十日の二回発行されている。 いずれも大道棋だけで、大道五目の方は収録されていない。 (原本12.5×18cm277頁定価二百円) |
●懸賞問題(五〇一番) |
本局は変化複雑怪奇≠ネ一局であり、結局は僅かに詰まない≠フである。 形幅氏が本書(大道棋 奇策縦横)の「巻頭図」として掲げられた一局は、本局にほんの少し手を加えて詰むように改作されたものである。 |
◇大道棋並大道五目疑問局集 昭和二十六年十月五日「詰将棋パラダイス」の臨時増刊号として「紳棋会」より発行。 |
◇創作大道棋入選作品集 昭和二十七年十二月「紳棋会」発行。 創作型大道棋十五局と、附録として趣向新作局七局が収められている。 大道棋の作者の顔触れは次の通り(局数を示していないものは各一局) |
◇大道棋双玉集 昭和三十六年四月一日「詰将棋パラダイス編集部」発行。 双玉百十七局を収録。 大部分は旧新「詰将棋パラダイス」と「研究会報」所載のものであるが、将棋雑誌「黒潮」に掲載されたものが十一局収められている。 |