木目1

次ヘ
次ヘ
大道棋名作三十局選(22) 表紙に戻る
表紙に戻る

第22番 内藤悟作(奇策縦横216番)

加藤徹「96馬〜62角は珍しく、以下の手順も面白い。 発表時はイ(20手目73桂打を)73金合で不詰。 田代邦夫氏による修正図(54歩追加)」

前問の解説でも触れたように、金問題は7筋や6筋に追う順になってからが難しい。 本局も67桂を打った辺りでようやく光が見えてきます。 中央での駒繰りを経て玉を追い落とし、途中図(46手目34歩合の局面)34歩〜33金の二段中合が悩ましい。 34歩中合を欠いてすぐにロ33金中合では 81龍、22玉、33金、13玉、11龍以下の早詰があります。

イ73金合は、以下 同銀、同桂、85金、93玉、83銀成、同玉、74金、92玉、93歩、同玉、71角成、82桂合、同馬、同玉、 84香、71玉、41飛成、61歩合、63桂、62玉、51龍・・・ですが、 発表時は54歩がなく、53から遁走されました。

変化の一端を示しましたが、その複雑さを感じ取ってもらえれば幸いです。

木目1