木目1

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大道棋名作三十局選(6) 表紙に戻る
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第6番 形幅清作(奇策縦横264番)

一見して連続角合の筋かと思うのですが、74桂の配置が曲者。 これが無いと、イの桂合は同香成、同玉、74角、91玉、83桂以下で詰みます。 作意はこの74桂に狙いをつけて、63角以下、狭いところでの攻防を続け、 A72金が妙手で、73金を84桂と打ち換え、馬を開いて途中図(30手目73飛合の局面)。 ここで飛合がハッとする妙坊です。

ここからさらに合駒3回を含み、30手以上もかかる見事な作品です。

本作は岩木錦太郎氏の名作を改良したもので、 岩木氏作は盤面53歩・43歩・42香が53香・46桂(いずれも詰方)のため、 収束でB61桂成、同玉、52香成、71玉、62成香、同玉、82龍、53玉、54金と余詰むので、 それを消すと共に形を整えて大成功しました。

木目1