木目1

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大道棋名作三十局選(7) 表紙に戻る
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第7番 作者不明(詰パラ239号)

連続角合の筋ですが、6筋での飛中合を経た後、桂を跳んで成香を質にして途中図(30手目64杏の局面)からが本番。 まさかの1筋までの横追い、二度の歩中合・金銀の合を織り交ぜ、不動駒たった一枚という力作です。

これを実戦で詰めたというのは俄には信じ難い話ですが、高段者であればかなり追える順であることは確かです。

加藤徹「大阪での実戦局だが黒田ノートにはない謎の大道棋。 作者は誰?」

本作のように大道棋には改作者や原作者が不明というものがいくつもあります。 見知らぬ互いの創意工夫が積み重なって大道棋を作り上げてきたのです。

★本局、詰パラで紹介されたときは30数手と書かれていた。 黒田さんが逃げそこなったのか、紹介者の勘違いか分からないが、実はすごい難解作だったわけ。 そのため、本局は 大道棋・ホントに不詰? 第1番 としても取り上げている。

2006年5月28日追記: 本局は野中謙一さんの作品と判明した。謎の大道詰将棋・詰んだらプロを参照されたい。

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