木目1

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大道棋名作三十局選(5) 表紙に戻る
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第5番 藤倉満作(詰パラ417号)

62金型の名作。 連続角合から、74角〜92角と打ち、93馬〜83角成と活用して終わったかに見えたときに73金の移動合が飛び出します。

ここからが大道棋の醍醐味で、何も置いていない右側の砂漠地帯での思いがけない空中戦が始まります。

イの34歩合は、これを欠いて21玉では22歩〜12歩〜34馬で詰むので、最後の34馬を拒否する延命策です。 しかしこれで一歩不足が解消し、さらに56桂を活用しての収束は見事に着地が決まった感があります。 しかも最後はちょっと趣向的で、正算ではまぐれのような運がないと、こううまく行きません。

なお、56桂は収束に働くだけでなく、47や56から角を打つ順も消しており、専門的に見ても心憎い配置です。

木目1