木目1

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大道棋名作三十局選(4) 表紙に戻る
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第4番 中川努作(詰パラ318号)

62金型は83桂不成〜82歩〜94香の筋で角を入手して83角〜71角と金を質にして攻める順が多いようですが、 本作は72歩と打って8筋で桂金の連続合。 この筋を作意にした傑作は殆どありません。 逃れ筋としては使えても後の処理に空間を使うからでしょうか?  

本作は、驚くことに途中図(12手目91玉の局面)で75香が邪魔駒で、 収束75銀を作るために81金〜71香成と追撃します。 詰将棋パラダイス発表時に正解者10名という心理的難解作で、 詰将棋研究会の席上でもベテランほどこの香消去に驚いていました。

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