木目1

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双子問題コレクション(1) 表紙に戻る
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加藤徹 平成13年5月〜

大道棋には、駒の配置が似ている問題が多い。 似ているから同じような手順と思うと、初手から全く異なる手順だったりするからおもしろい。 本コレクションでは、その中でもそっくりな双子問題を紹介していきたい。

二つの問題の詰め方が、なぜもう一つの問題では成立しないのか。 じっくり研究していただきたい。

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双子No.1a     双子No.1b
作者不明 19手
秘168、奇236
    作者不明 29手
秘167、奇235

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最初に紹介するのは、有名な双子問題。
あまり関係がなさそうな歩の位置が97か96かで全く異なる手順になるとは、ビックリ。

No.1(a)の手順は、96に歩が打てないと詰まない。
一方、(b)の手順は、96歩が取れないと詰まない。
かくして、(a)(b)は初手から全く異なる手順になる。

(a)は97歩がなくても同じ手順で詰むが、それでは83桂以下の誘い手がなくなってしまう(93歩合ができるため)。 大道棋ではこのような誘い手(紛れ)のためだけの配置がよく登場する。 大道棋としては飾り駒ではなく、重要な配置なのである。

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