金銀1類型はいろいろ誘い手があってよいのですが、改作しようとすると箱の中に駒を配置しにくいので、
四段目の歩を変えるか、箱の外に駒を配置せざるを得ないので、案外難しい。
本作では43金と46銀が目につきます。
そちらに近づける手として見えやすいのが、72飛成あるいは73金と捨てる手です。
72飛成の筋は54が空いているので、73銀に63玉と逃げられ、62角成、54玉、53馬、65玉で「お客さん、惜しかったね」。
73金、同玉、92飛成、63玉の筋は、飛角金銀の包囲網で銀も持っているので有望そうですが、意外に脱出を阻止することができません。
実は、この類型にはもう一つ玉を73に呼ぶ筋があります。
82金、93玉、92金、同香、82銀、83玉、73銀成と捨てる手です。
単に73金と捨てるのと比べて銀を損してるようで指しにくいのですが、その代わり92飛成のとき香が取れるのが大きいのですね。
82金、93玉、92金、同香、82銀、83玉、73銀成、同玉、
92飛成、63玉、
ここで62龍や62角成ではやはり脱出されて失敗。
53金、同玉、42龍、54玉、45龍とすれば脱出は阻止できますが、53玉や63玉と戻られて続きません。
香を取ったのを活かして、53金と捨てたあと55香(どこから打ってもOK)と54に行かせないのが正解です。
合駒は42龍で簡単なので、44玉と逃げだしを図ります。
42龍と追撃すると、合駒するのなら33龍を防ぐため飛か金ですが、飛合は同龍、同玉、33飛ですし、
金合でも45歩と打ってから43龍と切れば簡単です。
53金、同玉、55(〜59)香、44(43)玉、42龍、34玉、
ここで、45龍とすれば脱出を阻止できますが、23玉でこれも意外に詰まない。
33龍から35龍で右下に追い詰めるのが正解で、なんと最後49で捕まります。
33龍、25玉、35龍、16玉、15角成、17玉、26馬、28玉、
37馬、18玉、19歩、29玉、26龍、39玉、28龍、49玉、
48馬(48龍、38龍) まで33手
この類型で長手数なのは珍しく、ちょっと異色の問題かもしれません。
それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。
- 冨坂碧海さん:
- 見えにくい序を切り抜けると意外な展開が待っていました。
- 名越健将さん:
- 香の入手がカギ。後は一気呵成に詰め上がる。
一応59香と用心深く打っておく?
- 蛇塚の坂本さん:
- 自信有りません。
馬と龍の両方を通さないと詰まないと思い4二角成5四玉3二馬5三玉4二龍6三玉4一馬5四玉5二龍6五玉3二馬の筋が通るかどうか不安だ。
9六銀まで33手解。 73金、同玉、92飛成の筋と思われます。
この順で龍馬が活用できれば確かに詰むのですが、32馬に43歩合でダメそう。
- 山下誠さん:
- こちらは6三飛成に代えて7三銀成の筋で、大捕物になる。
- 松崎一郎さん:
- 序の金銀による玉の中央への追い出しが面白い。
竜と角(馬)の連携は強力。
- 小林巧さん:
- 大苦手の「青年は荒野を目指す」スタイル?
この彷徨いで正しいのかどうか自信はない。
間違ってたらゴメンナサイ。
大丈夫、正解です。
- 中村丈志さん:
- 初手8二金から香を取る展開が意外だった。
- 太田の渡し71さん:
- 収束に、非限定はありますが、龍と馬の見事な活用で、意外な位置での詰み上がりの面白さ。
- Estalightさん:
- 詰め上がりの受方玉の位置に意外性があると思いました
- 池田俊哉さん:
- 類型の手順ではじまるが、73銀成から92へ呼んだ香を取りに行くとは思わなかった。
大駒二枚の力は強いとはいえ、46銀一枚できれいに収束がまとまった
- 小山邦明さん:
- No152とは異なる73銀成の手順 が実現できて面白い。
15手目の香打は55〜59のどこでも大丈夫。
- 金少桂さん:
- 配置から右辺に追い出す展開が見えているだけに、初手73金の筋にかなり誘われた。
持駒銀ではなく香にするための序奏はちょっと盲点。
- 占魚亭さん:
- 46銀の配置から何となく予測できるが大海に出す。
序をクリアできれば、後は易しい。
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