詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.143 山口成夫さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
なし6類型 20手台

ドキドキ展示室No.143 山口成夫

なし6類型の創始者山口さんによる新展開。 本作では87角が注目の配置で、はたしてどのように活用するのでしょうか。

主な攻め筋は73金・93金・74金の3通り。 どれも詰みそうですが、大道棋なので、受けの妙手が用意されています。

73金が一番有力そうに見える手。 初級者なら合利かずだから92玉に83で押さえて簡単との読み。 中級者なら83歩の中合を読んで、同香不成は92玉で逃げられそう、でも取らずに82金と捨てて83桂成で詰みの感じ。 上級者なら、いや82金を取れるように83金の中合があるな、でも82金じゃなくて72金と捨てれば取れないから91玉の一手で、 83桂不成、92玉、91桂成、93玉、84金までだ。 というわけで

はまちさん:
似たような問題を見たことがありました。

84金まで9手解。 ところが、73金には更に上をいく84桂の中合がありました。 84金を防ぐ中合で、同香に更に83金と中合されると際どく詰みません。 桂金二段中合は香歩問題でも登場するいかにも大道棋的な妙防なので、この機会に覚えてしまいましょう。

74金も香が取れるのでかなり有力。 平凡に82歩合などとすると、同香成、同玉、83桂成以下で簡単。 しかし、74金にはやはり83歩の中合があって逃れ。

正解は93金と左から行く手。 この場合も83への中合が必要ですが、82金捨てがあるので83金と中合します。 これに対して同香不成と取ると、72玉、82香成、73玉、83桂成、64玉と逃げられ、87角があるので65金以下追えるのですが、惜しくも詰みません。 83桂成のところで72成香とすれば64玉は詰むようになるのですが、今度は84玉と逃げられて失敗。

結局、93金、83金合を同香不成と取ったのが良くなかったようで、ここで92金と捨てる手を思いつけば、流れで詰ますことができます。

  93金、83金合92金、71玉、83桂不成、72玉、71桂成、73玉、
  72成桂、64玉、65金、53玉、54金、42玉、43金、41玉、
  32金、52玉、43角成、51玉、42金(馬) まで21手

最終手は61馬(成桂・香成)や62成桂(香成)でもOKです。

作者「初手は9三金から入ります。 8三金合に対し、同香不成ではなく、9二金が正解。 その違いが収束になってわかります。 玉は中段に飛び出し、8七角を伝い金の斜め追い趣向が始まります。 9二金以下だと攻め方7二成桂が出来るため詰むのですが、同香不成だとそれがないため詰みません。」

87角配置は、いろいろ紛れがふえておもしろく、発展性もありそうです。

それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
天王山の桂が凄く威張っている。
Estalightさん:
限定合が出る機構の外側から受方玉を追い詰める手順が良いと思いました
蛇塚の坂本さん:
思わぬ意外な場所での収束に驚きました。

32金まで25手解。 93金に桂金の二段中合をした変化別詰です(正解扱い)。 84桂合は、同香、83金合に92金が詰まなくなる効果があるのですが、桂を渡すので、83金合に同香でなく73桂とすれば簡単です。

山下誠さん:
桂・金連合の典型的な形で、その後の手順も素直。

42金まで23手解。 上記の通り73桂があるので変化別詰です(正解扱い)。

金少桂さん:
3手目同香生でも同じように追い出して金追いで攻めていけるが収束で僅かに足りない紛れが面白い。
池田俊哉さん:
初手73金は73に桂が打てない、初手74金は95桂が邪魔、という微妙な配置で作意が成立している
小山邦明さん:
55桂が4筋方面への逃走防止にも役立つ。
ootanowatasi67さん:
初手から悩む。
松崎一郎さん:
71桂成〜72成桂あたりがポイントか?
占魚亭さん:
合駒の金の取り方がポイント。 玉が71-72-73-64のルートで逃げる所が面白い。

ドキドキ展示室No.143 解答:12名 正解11名(下記)

  池田俊哉さん  市原誠さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん
  川石隆志さん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。