出題時のコメント：

形は小さくまとまっていますが 実は本格派。３７手

詰将棋の小屋でも大道棋をたくさん発表されている、鳥本敦史さん。 最近は詰パラの大道棋教室にも登場して絶好調。

本局、二枚飛車型の銀問題ですが、６４龍型はちょっと珍しい。 誘い手が多いので順番に試してみましょう。

１）　９４銀、同銀、７３龍、８３合、８２飛成まで？
　基本的な誘い手。８３合のところ、８３銀引と退路を空けて逃れ。

２）　８２銀、９２玉、９４龍、同銀、７３銀成、９３玉、８２飛成？
　７３銀成のとき７２金と飛を取られてアウト。

３）　８２銀、９２玉、８１銀？
　同玉で続かない。

４）　８４銀、同銀、８２飛成、同玉、８４龍以下？
　８４銀に９４玉で詰まない。

５）　８２飛成！、同玉、７３と？
　８１玉や９３玉なら詰むが、９２玉で逃れ。

なかなか詰みませんね。 さて、正解は。

９４銀、同銀、７３飛成、と７２の飛で行く手でした。
以下手順に金２枚を取って６２同玉に６４龍。
６３金合が最強の抵抗（６３飛合なら５３金、７１玉、７２金、同玉、６３金、８２玉、７２金以下）ですが、９４の銀を取ってぴったり詰め上がります。

集客度８８の好形から３７手を破綻なくまとめました。 箱から追い出しかけて、また中に戻すところ、うまく作るものです。

それでは、みなさんの感想を。解答到着順です。

中澤照夫さん：

８３の合駒から読まされる。高い駒は駄目だが限定されているのかな。
６２で精算して６４竜の瞬間が不安である。
収束の７２金捨てが好手。

コマンさん：

少ない駒数で巧くまとまっていますね。

今川健一さん：

孫　３７手！、僕にはムリ。
爺　大道棋は逃げ方が難しい。爺ちゃんが引き受けるから頑張ろう。

どかん５号さん：

最初の５手がなぜか見えにくくて。１回目、２回目の合駒選びにもずいぶん悩まされました。

いのてつさん：

28手目81玉としそう。でもこれや前回の中合いの罠も、実際に大道棋屋さんが応手を指してくれれば引っかからず安心ですね(？)

S.Kimuraさん：

合駒の選択と変化の難しさにかなり苦戦しました．
しかし，と金が92から62まで行き，その後も清算して
51の玉を92まで戻してしまうのは凄いの一言です．
頑張って詰ました甲斐がありました．

岡村孝雄さん：

形を見れば最初の3手は（ひょっとしたら82飛成も？という程度で）
迷わずに済むものの、4手目の合駒を暗算するのは難しかった。

市原誠さん：

龍の横利きで上に逃がさない。

ドキドキ展示室Ｎｏ．４　解答：８名　全員正解（下記）

市原　誠さん　　いのてつさん　　今川健一さん　　S.Kimuraさん
岡村孝雄さん　　コマンさん　　どかん５号さん　　中澤照夫さん

抽選の結果、　中澤照夫さん　が当選！

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