この類型は誘い手が多いので、実戦向きの問題です。
ぱっと見て、83角・81角・72飛成・84玉・85玉の5通りの王手が見えますが
・83角には81玉(81角には同玉)が91香での逆王手
・72飛成には82桂合の逆王手
・84玉には95銀合の逆王手
・85玉には93桂合の逆王手
と、全部逆王手が飛んできます。
そのあとも随所に逆王手があってスリル満点。
Aさん:8五玉、9三桂、同香成、同玉、7一角、8二歩合、
同角成、同玉、7二飛不成、9三玉、9四歩打、8三玉、
7四飛成、9二玉、7二竜、8二合、8四桂まで17手詰
飛不成まで入って、いかにも作意っぽい手順ですが、惜しい。
71角に82桂合で逃れます。
正解はAさんの手順で71角のところ、73飛成でした。
83香合でまたも逆王手。
同竜と取ってしまうのが強手で、61角と据えると詰み形が見えてきます。
ドキドキストリートの記念すべき最初の問題が、この類型でした。
誘い手が詳しく書かれていますので、合わせてごらんください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 谷口翔太さん:
- 逆王手が一杯でドキドキの連続。
3回も王を取られた。
おじいさんの大道棋屋さんに挑戦。 「研究コースでは、ずいぶん稼ぎました」
- もずさん:
- 5六の桂は4五角と打って質駒にするのかと思ったら、そういう意味づけでしたか。
- 涼秋さん:
- 左上で追いかけましたがあと一息で不詰。 ふと5六桂の存在に気が付いて作意の詰め筋が浮かびました。 逆王手の駒が上手く使われていますね。
- 神無七郎さん:
- 83香を同龍と取ってしまうのが意表の手。
最後の香打に、一瞬逆王手の不安が頭をよぎりました。
- 名越健将さん:
- いや深い。全部読まされた気がします。正解はシンプルですね。
- 坂田真保さん:
- なぜか8三同竜が見えず,8四角とかを読んでしまって苦労しました.
解けてやっと5六桂の意味がわかりました.
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