出題時のコメント：

４×４の表紙級の美形。 手順もキレイな２５手
素直すぎて実戦では通らないかも

一見して９１桂を取りたくなる形ですが、８２銀から９１銀成をあっさり同玉と取られると、 ７３馬も７１飛成もできないので逃れ。

正解は９４銀から７３飛行成。 普通は８３銀引で逃れとしたもの。 本局は９１桂があるので、８３銀引には８２飛成から９１竜で簡単です。

というわけで７３飛成には、同銀、同飛成。 ここでも８３合は８２銀から８１馬なので、８３銀引と退路をあけます。 ８４銀から８３竜切りが英断。

８１銀から待望の７３金。 同馬に同馬としたくなるけど、８１玉、６３角、９２玉で「惜しかったねお客さん」 　７３同馬には同銀生が正解。 上部に逃げられそうで指しにくい手です。 以下、銀捨て、馬捨てで鮮やかに収束します。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原　誠さん：

所謂ミニ煙詰ですね。流れるような手順が爽快でした。

９１桂が残るので煙にはなりませんが、攻方２枚の清涼詰です。

神無七郎さん：

なんと爽やかな収束。大道棋にしておくのがもったいない！？
４手目83銀とされたときの変化（82飛成〜91龍）が見えなくて少し悩みました。

大道棋らしからぬ、好形好手順でした。

もずさん：

６四の金を活かす方針で割合すんなり進んだのですが、 15手目に▲同銀不成 と取るのは不詰感がありました。

一見逃げ出されそうですものね。

岡村孝雄さん：

94銀〜73飛行成に73で駒交換という筋はちょっと目新しく感じました。
それにしても、この収束は得意満面でビシビシ指したくなるぐらい鮮やか。

これを破ったら、しばらくは気持ちいいでしょうね。