出題時のコメント：

今月の力試しも桂問題。 元はおもちゃ箱Ｎｏ．４０で、普通作品でしたが、
大阪の大道棋屋さんが類型を作って出題したりしたので、大道棋にもなるかと。

おもちゃ箱Ｎｏ．４０は４４角生から桂香の不成も入った歩詰回避問題。 最初の発表時、４４角成以下の余詰があり、Ｎｏ．４０はその修正図です。 余詰筋を大道棋にしたのがこの図。

本局は、４４角を誘い手に、１５角の裏筋を作意とした作品。 といっても１５角成では３３歩合で、３２歩、２２玉、３３馬、１３玉で打歩詰を打開できず失敗。 １５角生が正解で、これなら３３角生〜２４金で打歩詰を打開できます。

この変化を読んだことで、１５角生に３３歩合と即断した人が続出！ 以下、３２歩、４１玉、５４玉、５１玉、４２飛成と飛車捨てが入って、作意っぽいのですが、 実は１５角生に３３銀合があったのです。 歩合は２７手、銀合は３１手なので、残念ながら歩合は不正解。 銀合も歩合の場合と同じような手順になり、５１角成から７２角成が決め手で捕まります。 攻方の玉が２回も動くおもしろい手順でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

加登屋さん：

右（１筋）ですか、第一感に欠けてましたね、その筋は。
さぁ創作モードから解図モードに、頭の中が切り替わりました、感謝！

２８日０時２４分というスピード解答！
残念ながら２手目３３歩合の２７手解でした。

坂田真保さん：

合駒が読みきれませんでしたが，駒配置からすると，
左に追う展開になりそうなので，多分こういう筋かなと．．．

銀合で正解です。

神無七郎さん：

告白します。私は33歩しか読んでませんでした。
柿木将棋に解かせたら33銀合をしてきて「しまった」と思いました。
一応初手が合っていたら部分点は貰えるかな？

捨合の雰囲気なので、歩か桂ぐらいと即断？

こんさんさん：

初手が特に難しい。 54玉が決まると後は強引に詰ます事ができる。

こんさんさんも歩合解。 残念。

Ｈ．Ｍ．さん：

一日がかりの44角成、奮闘空しくあえなく失速。
さすがは力試しの問題か、一筋縄では行かぬと見える。
されど脳裏に浮かぶは55歩（No.23）。 あの悔しさは如何ばかり。
轍は踏まじと角生も、33銀を見逃すお粗末さ。
ハタと気づいて指したは良いが、これがなかなか厄介な。
飛車切りで角道開けても、銀が桂打睨んでる。
しからば31歩成の蜘蛛の糸、これを垂らして命脈繋ぎ、桂馬と馬でウマウマと、追い立つ先は大海原。
しまった、逃がした、と思いきや、桂馬乗り捨て角さんが、遠見の角に印籠有り、控えおろうと呼び戻す。（水戸黄門か？）
神妙にしろいと馬乗りに、現れ出でたる銀さんの（金さんじゃないよ〜）、桜吹雪は目に入らぬと、 この期に及んで遁走しても、最早そこはお白砂の上。
奥に控えし金さんの槍の穂先が垣間見え、無駄な足掻きの悪玉も、ここに至りて玉砕也。
行きは良い良い帰りは怖い。 これにて一件落着〜。

大捕り物の実況中継、楽しませていただきました (^^)

１０月の結果・「おもちゃ箱スペシャルＣＤ−ＲＯＭ」当選者発表

１０月は４題の研究問題を出題しました。

全題正解者：　Ｈ．Ｍ．さん (20)　神無七郎さん (20)　坂田真保 (20)
３題以下：　加登屋さん (18)　こんさんさん (18)

それぞれのポイントに比例して抽選した結果、「おもちゃ箱スペシャルＣＤ−ＲＯＭ」は、
　Ｈ．Ｍ．さん
が当選！

おめでとうございます。 ２００１年１１月版の「おもちゃ箱スペシャルＣＤ−ＲＯＭ」お送りしますので、 送付先をメールでお知らせください。