木目1

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ドキドキ No.15 表紙に戻る
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出題時のコメント:

月はじめのサービス問題。 軽く片付けてください。

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初手は92歩しかなく、81玉に73金・93金の選択。 大道棋としては手が狭く、とっつき易かったのではないでしょうか。

73金の開き王手に中合の一手。 83歩合では82金捨てがあるので、82に利かせる83金合(飛合は同香から91飛)ですが、 すぐ83金合では91歩成、同玉、83桂、92玉、91桂成、93玉、84金まで。 そこで先に84に中合して香を引き付ける必要があります。

普通の香歩問題では、84桂合から83金合。 本局は、84桂合では93桂があるし、84歩合でも82歩で簡単。 というわけで、84角合から83金合が正解でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

こんさんさん:
93金の紛れが面白い。 次回はこの筋ですか。
加登屋さん:
盲盤で解けたけど、5三玉の意味を理解するのに解いた時間の数倍掛かりました。
ミーナさん:
4手目角合はちょっと珍しい。
53王の意味は? 例えば83飛合に63角、同歩、82金のような展開なら面白いのですが。

なぜ53玉? 53金では93金で詰んでしまうのですね。

神無七郎さん:
これは香歩問題っぽいですが、何という類型なのでしょう?
最初は読まなかったんですが、3手目93金とすると飛の逆王手で逃れてるんですね、なるほど。

ちょっと変形ですが、分類上は香歩問題に入れています。 今回の出題で局数が増えると、独立させた方がいいかも。

ミーナさん:
素朴な疑問ですが、大道棋の定義って何でしょうか?
通常の詰将棋との境目をはっきりさせることはできるのですか?

大道棋辞典では次のように記述しています。

大道棋の定義
大道棋即ち大道詰将棋とは大道で出題される詰将棋である(実は不詰の逃れ図も含まれる)。 詰将棋と逃れ図を合せた将棋の問題を「詰むや詰まざるや」と言うことにすると、 「詰むや詰まざるや」の内、大道出題されたもの及び大道出題の可能性が高いものが大道棋である。

では、どういう問題なら大道で出題できる(商売になる)かといえば、

  • 手を出したくなる初形(駒配置は盤面の1/4、持駒は2枚程度まで)
  • 簡単に詰みそうな誘い手
  • 間違え易い (詰めにくい) 本手順

といったところが要件になります。 いずれにしても絶対的な基準ではなく、境目はあいまいです。

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