記録展示室　Ｎｏ．１７６　西嶋悠太さん

出題時のコメント：

・・・最長　５０手台

記録展示室Ｎｏ．１７５に続いて西嶋悠太さんの作品。 じつは本作、詰め上がりは前作と同じで都煙です。

作者 「【狙い】盤面玉と各駒２枚、詰上り５５玉で４枚（都七対子煙）最長手数
都盤面七対子煙の記録は載っているのですが、都七対子煙の記録は無かったので投稿してみました。」

ということで、狙いは都七対子煙の長手数記録（５７手）です。 これまで記録に挑戦！で、七対子図式（使用駒各２枚）自体の記録も掲載してなかったので、あわせて調べてみました。 すると、なんと最長は５５手（中村雅哉さん詰パラ２０１９年１月）で、本作は七対子図式の長手数記録でもあることがわかりました。 そこで、この二つの項目で新規の記録として登録しました。

さて、それでは手順を見ていきましょう。 ５８龍から５６龍で金を取る手は７７玉で足りなさそう。 初手は４８馬と捨てて５８龍から３８龍と右に追います。

　　４８馬、同玉、５８龍、３７玉、３８龍、２６玉、２５成桂、同玉、
　　３６龍、１５玉、２６角、２４玉、３５角、２３玉、２５（２６・２７）龍、１２玉、

２５龍に１２玉でなく３２玉は、４３桂成、同玉、２３龍、５４玉で作意に合流して早いので１２玉が正解です。

　　１４（１５・１６）龍、２１玉、３１香成、同玉、１１龍、３２玉、４３桂成、同玉、
　　１３龍、３４玉、２４龍、４３玉、２３龍、５４玉、

１１龍に２１合は１３角成以下。 １３龍にいったん３４玉と逃げて４手稼ぎます。

　　５３龍、６５玉、５６銀、７４玉、６５金、同飛、同銀、８４玉、

６５で飛を奪います。 同銀に同玉は６３飛、７５玉、５５龍、８４玉、５７角以下なので８４玉。

ここで一つ問題がありました。

おかもとさん：

盤面七対子の都煙ですが、35手目65金に対して84玉の変化は割り切れている？

６５金に８４玉は、７５金、同玉、５７角、６６歩合、６５飛、８４玉、６６角、７５歩合、
同角、９５玉、９６歩、同玉、９７歩、９５玉、９３角成、８６玉、
８３龍、９７玉、８８金、９６玉、８７金まで５７手で、変化同手数です。 簡単な余詰がいろいろあるので、作意でないことはすぐわかりそう。 通常は変化同手数はあまり問題にされませんが、詰め上がりが狙いの煙としてはちょっと痛いかも。

　　８５飛、同玉、８３龍、８４飛合、７６銀、９６玉、８７金、９５玉、
　　８６金、同飛、同龍、同玉、８４玉、８３飛、７７玉、８７飛成、
　　６６玉、６７龍、５５玉、６５龍　まで５７手

収束は記録展１７５と同じで都煙になりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん：

対子図式の最長手順？ こちらも前作と同じ、都での詰上がり。

七対子図式および都七対子煙の最長でした。

名越健将さん：

都煙になる場合は６５龍迄５１手。
２９/27/25手目（攻方が任意に選べる）６５金を同飛と取る場合（これが作意ぽいのだが） 同銀、同玉なら６３飛打以下８８龍迄４５〜４９手なので同銀　８４玉　８５飛が作意ぽい（都煙、６５龍迄５１手）
６５金を左に逃げる場合、８５玉なら８３龍以下、８４玉なら７５金イ同玉　５７角以下２歩稼げるので８９金迄５３/51/49手。
イ９５玉も金の押し売りと持駒に飛があるので詰むようだ。

２５龍に３２玉と逃げて６手短い順。 ほぼ解けているのと、作品にもキズがあったので、正解扱いとしました。

川越敏司さん：

こちらも都詰め。 しかもＮｏ．１７５と同じ詰み形なんですね。

たくぼんさん：

何の記録かと思いましたが、7色ダブル都煙の最長手順でしたか。 手順自体も結構見所がありよい作品だと思います

池田俊哉さん：

七対子都煙の最長手数。 盤面中央付近を大きく動き、No.175と同じ収束になったとは言え、過去記録を倍以上伸ばしたのは見事

現在登録されている記録は持駒ありなので、持駒なしの都七対子煙は新規の項目としました。

小山邦明さん：

途中までは順調に進んだと思うのですが、41手目あたりからいろいろな手があって、正解に辿りついていないと思います。 　　　　飛〜歩の7種の駒が、盤面に2枚ずつ使われていますが、全体として何の最長記録作なのかが残念ながらわかりませんでした。

６５金に８４玉の変同順でした。 解答としては正解です。

占魚亭さん：

七対子図式都煙の最長記録でいいのかな。 攻方47銀が76地点まで移動するとは思いませんでした。

記録展示室Ｎｏ．１７６　解答：８名　全員正解（下記）

　　池田俊哉さん　　おかもとさん　　川越敏司さん　　小山邦明さん
　　占魚亭さん　　たくぼんさん　　名越健将さん　　山下誠さん 　　

当選者は、展示室で発表しています。