詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.171 吉田京平さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
・・・最長 170手台

記録展示室No.171 吉田京平

170手台という長手数。 しかし、

名越健将さん:
取り組みさえすれば、解ける問題だと思います。
嘘だと思ったらためしにやってみて下さい!!

という解答コメントが。 それは本作は受方の手が常に一通りで、変化がないからです。 そう、本作は変化なしの長手数記録作品(171手)なのです。

これまでの変化なしの長手数記録も吉田京平さん。 金知恵の輪による103手でした。 今回は龍追いで、大幅な更新に成功しました。

では、手順を見ていきましょう。

まず49に飛を据えて、ここから龍追いでぐるっと回って玉を35まで移動させます。

  49飛、58玉、
  『 69龍、57玉、59龍、66玉、56龍、75玉、76龍、84玉、
    74龍、93玉、94龍、82玉、92龍、71玉、81龍、62玉、
    61龍、53玉、63龍、42玉、43龍、31玉、41龍、22玉、
    21龍、13玉、12龍、24玉、14龍、35玉、 』

ここから折り返して、反対周りの龍追いで玉を78まで移動させます。

  34龍、26玉、37龍、25玉、36龍、24玉、
  『 34龍、13玉、14龍、22玉、12龍、31玉、21龍、42玉、
    41龍、53玉、43龍、62玉、63龍、71玉、61龍、82玉、
    81龍、93玉、92龍、84玉、94龍、75玉、74龍、66玉、
    76龍、57玉、56龍、68玉、59龍、78玉、 』

ここで、89と、同と、同龍で歩を入手することができます。 さて、どこで使うのでしょうか。

  89と、同と、同龍、68玉、
  『 69龍、57玉、59龍・・・14龍、35玉、 』

ここが歩の使い所。 26に歩を置ければ、もう1往復して収束につながります。

  34龍、26玉、37龍、25玉、26歩、24玉、
  『 34龍、13玉、14龍・・・59龍、78玉、 』
  89龍、68玉、
  『 69龍、57玉、59龍・・・14龍、35玉、 』
  25龍 まで171手

作者 「変化なしの長手数記録作品(171手)です。
旧記録作は知恵の輪でしたが、龍追いも、変化なしを実現しやすく相性がよさそうです。
龍追いの軌跡をできるだけ長くするのに苦労しました。」

龍追いで2往復半。 長い軌跡が171手という長手数につながりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
30手1組の龍追い手順がA→B→A→B→Aと繰り返される面白い作品。
川越敏司さん:
龍追いで3往復目に玉をキャッチ。 眩暈がしました。
小山邦明さん:
くるくるのような龍の動きで歩を入手し26歩を打ててきれいな詰み。
    記録展示室の番号と同じ詰み手数は意図的?。

偶然ですが、No.171で171手はおもしろいですね。

池田俊哉さん:
これはちょっとわからない...一枚龍の連続王手記録とかかな?
26歩と打つところ36龍から何周もできてしまうところは面白い
おかもとさん:
なんの最長記録かわかりませんでした……
占魚亭さん:
歩を2筋に設置する道のり。 何の記録だろう?

何の記録か悩まれた方が多かったですが、変化なしの長手数記録でした。

金少桂さん:
攻方の着手以外まったく迷うところなく解けました。 自身の持つ記録を大更新ですね。 No.171で171手詰は出題者の遊び心かな。

記録展示室No.171 解答:10名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  おかもとさん  川越敏司さん  金少桂さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  名越健将さん  松崎一郎さん
  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、展示室で発表しています。