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看寿以来二百年間誰にも作れなかった煙詰。第2号作品の黒川一郎「落花」が登場してからは続々創作されるようになりました。煙詰創作の技術も知られてきて、煙詰創作のハードルは下がっては来ましたが、大部分の詰将棋作家にとってはまだまだ高嶺の花です。 今年は一色煙以外にも、金銀香煙、小駒歩なし煙など、いろいろな煙詰の記録作が登場しました。 皆さんも、駒数の少ない煙詰のバリエーションから始めて、そしていつか煙詰に挑戦してはいかがでしょうか。 まずは昨年猫田いわしさんによって初めて創作された金銀桂煙。猫田作は37手でしたが、最短、最長とも記録更新されました。 |
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◇金銀桂煙短手数記録 31手 ドうえもん・本間晨一合作 おもちゃ箱 2007年3月 収束は猫田作と同じだが、香がないので、これ以外は考えにくくやむなし。 記録作というだけでなく、全体的にきびきびとした手順で、解答者にも好評だった。 |
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◇金銀桂煙長手数記録 41手 ドうえもん おもちゃ箱 2007年9月 桂2枚の積みくずしが気持ちいい。 隅の老人B「捌き良し、解けて気分良し。成銀、成桂の配置に多少の不満はあるが、その意味付けは良いね。これは、お気に入り、好作。」 |
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◇金銀香煙短手数記録 27手 本間晨一 おもちゃ箱 2007年9月 なんと縦2筋に収まった煙詰。きれいな初形から16手目で2筋一直線になり、ここから一気に金追いで収束する爽快な手順。 煙詰の入門用にぴったり。回りの人に出題して煙詰ファンを増やそう。 |
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◇飛道具煙短手数記録 23手 本間晨一 おもちゃ箱 2007年4月 飛道具煙とは飛角桂香の煙詰。これもまた横3段に収まった美しい形。 実は79香から39香まで、更に88桂もなくても作意順が成立する。発想を大胆に切り替えることで理論限界21手に迫る大記録を打ち立てた。 注)現在では、本間晨一・かねこきよし合作、カスヤ、芹田修 21手 が記録。 |
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◇小駒歩なし煙 41手 本間晨一 おもちゃ箱 2007年8月 史上初の小駒歩なし煙。3筋に収まった初形は「月蝕」を彷彿とさせる。 桂香のきれいな並びや成駒が一つもないことが美しさを引き立てている。 注)現在では、長手数はドうえもん 49手 が記録で、本作は短手数記録。 |
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