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これまで長手数、短手数の記録作品を紹介してきましたが、記録は手数とは限りません。 今回から駒数の記録を紹介します。 |
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◇七種合・使用駒数最少 10枚 阿部冷二 詰棋めいと 1986年10月 13手目64馬から銀桂飛香角と合駒が飛び出し、あっという間に七種合に。 最後の金合を出すのに苦労のあとが見えるが、使用駒僅か10枚の簡素な初形から、7種の合駒がきれいに1回ずつ登場する手順を実現した手腕は、さすがである。 注)現在では、安武翔太 使用駒数10枚 のタイ記録あり。 |
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◇七種合・盤面駒数最少 7枚 小沢正広「賎ヶ岳」 近代将棋 1988年9月 小沢さんは、裸玉の研究で知られている。本局も裸玉からの発展と思われる無仕掛の初形。変化紛れが膨大で、まさに「賎ヶ岳」の戦いを彷彿とさせる。塚田賞受賞。 |
◇六種不成・使用駒数最少 23枚 六種不成・盤面駒数最少 23枚 駒場和男 詰パラ1980年1月 前に六種不成の最短手数記録作品として紹介した作品。 注)現在では、吉田京平 使用駒数18枚、盤面駒数18枚 が記録。 |
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さて次は、ユニークな記録作品を紹介。普通の詰将棋は一般に詰め上げると使用駒数は減っているものですが、この作品は何と13枚も増えるのです。 |
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◇使用駒数増加 13枚 猫田いわし (あんこう、TETSUによる改良案) おもちゃ箱 2001年9月 原図は9枚の増加であったが、ネット上でのコラボレーションにより、13枚増加まで改良された。 きれいな初形から、合駒がバンバン発生する手順はおもしろい。ちなみに8段目で歩合をさせて桂を品切れにさせないと23桂合で逃れる。 |
もちろん、使用駒数増加の記録作があれば、盤面駒数増加の記録作もあります。次回紹介しますのでお楽しみに。 |
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