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 記録に挑戦! 第19回
短手数の記録(1)
加 藤  徹 
詰将棋パラダイス2004年11月号より
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 今回から短手数の記録に入ります。
 まずは裸玉と煙詰の最短記録から。
三枝文夫・三木正道・岸本雅美 裸玉 裸玉 9手 三枝文夫・三木正道・岸本雅美
  詰パラ 1956年6月

 裸であるから普通は簡単には詰まないが、一桁で詰む形が一つだけあった。
新ヶ江幸弘「伏龍」別案 煙詰 煙詰 75手 新ヶ江幸弘「伏龍」別案
  おもちゃ箱 2003年10月

 美しい収束で知られる看寿賞作品「伏龍」79手(詰パラ 1997年3月)の別案。 煙詰の理論上の最短73手に限りなく近い75手の大記録。

注)現在では、岡村孝雄「来たるべきもの」 73手 が記録。
  双玉煙 105手 田中鵬看「地影」
  詰パラ 1962年8月

 「宇宙」「地影」「人生」の双玉煙三部作で実力を見せた。

 持駒ありの双玉煙では、天地学仁「夜明け」89手(詰パラ 1978年3月)がある。
  都煙 85手 森田拓也「と率天」
  詰パラ 1971年10月

 参考記録として、飯田岳一「落陽暮色」79手 詰パラ 1979年3月(早詰)がある。
添川公司「白夜」 小駒煙 小駒煙 93手 添川公司「白夜」
  近代将棋 1986年11月

 高度な煙詰を次々見せてくれる添川さん。本局もまず初手の歩不成でびっくりさせられる。
  貧乏煙 71手 佐々木恭閑
  おもちゃ箱 2002年3月

 双玉貧乏図式「無銭旅行」645手、清貧図式179手と長手数記録の名作を連発し注目を集めた佐々木恭閑さん。

 それまでの記録作、山田修司「牽牛」(詰パラ 1964年5月)93手を大幅に更新する71手の貧乏煙を創作した。

 投稿予定とのことでここでは図面は掲載せず、早く発表されることを期待。
飯田岳一 歩なし煙 歩なし煙 39手 飯田岳一
  将棋クラブ 1978年3月

 これも理論最短37手に迫る記録。

注)現在では、本間晨一・松本浩一 「弁慶の引摺鐘」 37手 が記録。
  飛道具煙 35手 有吉澄男
  詰パラ 1976年2月

 飛角桂香全駒の飛道具煙。土ころび 31手(詰パラ 1983年5月)があるが余詰のため記録更新はならず。

注)現在では 本間晨一・かねこきよし合作、カスヤ、芹田修 21手 が記録。

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