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今回は曲詰の長手数記録。 初形曲詰、詰上り(あぶり出し)曲詰、立体曲詰のそれぞれで、対称、文字、図形に分類、計九部門の記録作を紹介します。 |
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◇初形対称・詰上り対称・立体対称 161手 相馬康幸 「曼荼羅」 詰パラ 2000年5月 注)現在では、初形対称は 馬屋原剛・山崎健合作 301手 が記録。 初形対称には、宮越宗太郎さんに215手の大作(将棋世界'61年1月「刻」)があるが残念ながら不詰、本局が対称曲詰三部門の記録作となる。 手順は省略するが、対称形から飛打飛合の趣向を左右で繰返し、最後は中央で詰み再び対称形となる奇跡のような作品。 |
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◇初形文字 89手 山田康平 詰パラ 2002年1月 詰将棋グラフィックアートの旗手康平さんの一昨年の年賀詰。巨大な馬の曲詰で、手順(省略)も面白い。 |
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◇初形図形 91手 E・L雄 「ぬりかべ」 近代将棋 1982年10月 4×6の密集形。馬ノコを絡めた成桂のはがし趣向で91手の長手数を実現した。 密集形としては伊藤正さんの「月蝕」109手もあるが、長方形にはひとマス欠けているので本局を記録作とする。 注)現在では、初形図形は 岡村孝雄「涓滴」 107手 が記録。 |
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◇詰上り文字・図形 99手 墨江酔人 近代将棋 1986年12月 本局も手順は省略するが、煙詰のような手順で最後玉と香4枚だけの詰上り。27玉38香28香18香29杏の形は文字「+」とも見れるし「ひし形」ともみなせる。 本局は四桂詰、四銀詰、四金詰の連作中の一局。すべて99手で統一したところ、卓越した手腕を感じる。 以下の三作品は、いずれも不完全。 107手 大光菱輝 大菱 105手 安達康二 市松「大車輪」 101手 飯田岳一 市松「万華鏡」 修正を期待したい。 |
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◇立体文字 21手 原広路 詰パラ 1965年5月 「エ」から「エ」に復元する立体曲詰。手順もすばらしい傑作。 次の二作も21手のタイ記録である。 太刀伝人 詰パラ'77年3月(J→J) 岡部雄二 めいと8号(フ→フ) 注)この紹介後、柳田明 25手 ありとご教示いただいた。 更に記録更新、現在では、江口伸治 41手 が記録。 |
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◇立体図形 27手 山田康平 「ハート」 近代将棋 2003年2月 大きいハートから小さいハートへ。 注)これも、この紹介後、31手ありとご教示いただいた。 現在では、 河原林隆彦 31手 が記録。 |
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