左右対称の龍一色図式。
データベースで調べてみたところ、左右対称の飛一色図式は数作見つかりましたが、龍一色図式では1作もなく、本作が初めてのようです。
最初は57龍しかなさそう。 左右対称なのでどちらの龍で行ってもよいので、とりあえず57龍右としておきましょう。
57龍右、45玉、65龍、34玉(44玉なら54龍直、33玉、63龍直以下)で、ちょっと迷うところですが、桂は温存して37龍といくのが正解です。
ここで玉の逃げ方が4通り。
- 24玉は35龍左、13玉、25桂、14玉、34龍以下15手
- 23玉は15桂、24玉、16桂(または14玉、26桂)以下15手
- 44玉は56桂、43玉(53玉は45桂以下)、45龍、52玉、32龍、63玉、
65龍以下23手
- 43玉は55桂以下25手で、これが作意です。
57龍右、45玉、65龍、34玉、37龍、43玉、
ここから55桂、42玉、54桂、41玉と桂で追い詰めます。 逃げ方はいろいろありますが、他の逃げは簡単です。
55桂、42玉、54桂、41玉、
46(47、48)龍、32玉、43龍、21玉で一瞬不安になりますね。 でも、61龍で大丈夫。
46龍、32玉、43龍、21玉、61龍、31歩合、
61龍に12玉は32龍以下なので31歩合。 ここは31桂合でもほぼ同じで非限定です。
同龍、同玉、42桂成、22玉、32成桂、12玉、13歩、11玉、
41龍 まで25手
変化が多く、最長手順探しになってしまうので、「ああ草臥れた」(隅の老人Bさん)という感じで解後感は今一つ。
しかし、初めての左右対称龍一色図式ということで、一つの収穫だと思います。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 美しい初形。11手目6六龍と指してみれば意外に狭い玉だった。
- 占魚亭さん:
- 流れるような手順で下段へ落とす。桂打ちのタイミングに少考。
- 小山邦明さん:
- 初形はアートだが手順はごつごつした感じ。
- 隅の老人Bさん:
- 何処に逃げよう、変化を読んで逃げ道探し。
ああ草臥れた、これが本音。
- 鈴木彊さん:
- 2筋、1筋方面に追い25龍で24角合とさせ34龍と引いて12玉
このとき14龍13歩合で23龍右11玉31龍までの手順にしました。
合駒によっては手数は伸びるが余詰となります。
「初手57龍左 最終手31龍 手数27手」の解。 変化別詰でしょうか。
すみません、手順がわかりません。 余詰のようでしたら手順をご連絡ください。
- S.Kimuraさん:
- 56にいた玉を11に追い詰めてしまうとは,龍の攻撃力の高さを思い知らされました.
- 池田俊哉さん:
- 二枚龍で追う序盤はこれしかないが、5筋に二枚桂を並べるところはやりづらい。ただ、最後、最長手順探しになってしまうところが少し残念
- 攻めダルマンさん:
- これは少しソフトの力を借りました。これは形はいいですが非限定もあり冴えない気がしますが、、
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